妻がお箸を使って、餅にあんこを挟み込んだことをなぜか以上に喜び、娘に見せびらかしていました。
そんな様子を過剰に感動的に曲にしてみました。
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お昼前の台所
少し曇った窓の向こう
テレビの音に負けないように
あなたの名前を呼んでる
今日ね、って
それだけで声が弾む
たいした話じゃないのに
胸が先に動いてしまう
お箸を使って
あんこをお餅に包んだの
ねぇ見て、ほら
きれいでしょうって
ちょっと誇らしそうに
誰に教わったわけでもなくて
うまくもないけど
それでも私は
できたことが嬉しくて
あなたに言いたかった
あなたが小さかった頃は
転ぶたびに抱きしめて
泣き止むまで離れなかったこと
今も、覚えてる
気づけば
背中は少し丸くなって
できないことも増えたけど
できる理由は
まだちゃんとここにある
お箸の先で
こぼれそうなあんこを追いかけて
そっと包んだ
その一瞬に
今日の私が詰まってた
「すごいね」なんて
言ってほしいわけじゃない
ただ
あなたに話せることが
今日もあった、それだけで
失敗して
形のいびつなお餅を見て
笑ってしまった自分が
なんだか少し
愛おしくて
誰かの役に立つことより
誰かを想うことの方が
ずっと難しくて
ずっと続いてる
お箸を使って
あんこをお餅に包んだの
ねぇ聞いて
ほんとにね
うまくできたのよ
たったそれだけの話を
あなたに自慢できる夜が
私の生きてきた時間の
答えみたいで
大げさかもしれないけど
今日もちゃんと
母でいられた気がして
お箸の先に残った
小さなあんこが
静かに
私のしあわせを
照らしてた