生体・種類・特徴

セルフィンプレコの性格・混泳は?セルフィン初心者に飼育基礎知識を。セルフィンは飼育しやすい魚だが注意しておきたい点も。メリットやデメリット、実際に飼育した人の声も紹介。

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セルフィンプレコ飼育の基礎知識と飼育のポイント。
性格は本当に荒い?混泳は?
飼育者の声も紹介します。

 

セルフィンプレコは多くのショップで販売されており、【コケ取り生体】として有名です。
しかし一方で【性格が荒い】【大きくなる】という話もありますね。

今回はセルフィンプレコの性格や成長混泳に関することはもちろん、飼育に関わるいろんな情報を紹介します。

セルフィンプレコの飼育を考えている人は、是非読んでみてください。

 




 

セルフィンプレコとは

セルフィンプレコとはアマゾン川全域に生息する ナマズの仲間 の熱帯魚です。

熱帯魚の価格は変動するものですが、以前のセルフィンプレコは高級魚だったようですが、現在では安価に入手できるようになりました。

この価格変動は、人工的な繁殖が可能となり大量に入荷できるようになったことが一つの理由の様です。

安価になる事で飼育を始めるアクアリストが急増してきました。

 

セルフィンプレコと人間との関係について

セルフィンプレコはコケを食べてくれる習性があることとその見た目から、一般的には観賞用というよりもコケなどを食べてくれる掃除屋・メンテナンス要員としての需要が高い熱帯魚です。

しかしセルフィンプレコはもともと大型の熱帯魚のため成長速度が早く、2年もかからずに20㎝近く成長することが珍しくありません。成長すれば気性が荒くなり水草を食害したり他の生体を追い回したりするため、コケ取り掃除屋からただの迷惑者とされることも多くあります。

モラル・ルールを守らない飼育舎では川に放流をすることもあり、とくに暖かい沖縄などでは普通に河で生息しているということもあるそうです。

マニアになると珍しいセルフィンプレコを集めて観賞用としているアクアリストもいます。

セルフィンプレコの寿命は7~10年

セルフィンプレコの寿命は7~10年ということを多く聞きますが、これはそのくらいの時期くらいまでしか飼育できていないという、私たちの飼育レベルが関係しているようです。

最も長い飼育歴で35年というのを聞いたことがありますが、それを証明できるものがないので、「もしかしたらそのくらい長生きするかもしれない」というくらいで聞き流してください。

 

セルフィンプレコの体の特徴

セルフィンプレコの特徴はなんといってもその名前のとおり、セルのようなフィンです。

セルは帆船の 帆(Sail) を意味し、フィンは ヒレ(Fin) を意味しています。
つまり、 帆のようなヒレ がセルフィン(Salil Fin)プレコの特徴です。

 

セルフィンの飼育難易度は?

セルフィンプレコは幼魚の頃から比較的丈夫で、他の熱帯魚が飼育できる環境なら適応する事ができます。

セルフィンプレコの 飼育は容易 ですが、混泳となるとほかの熱帯魚との折り合いもあるので、やはり難易度が上がってきます。

とはいえ、中型~大型魚などでは混泳に気を遣わなければならないのはセルフィンプレコにかぎったことではありません。

 

セルフィンプレコの飼育について

それでは、セルフィンプレコの飼育に関する様々な情報を紹介します。

セルフィンの飼育に適したフィルター

セルフィンプレコはフンの量が多い特徴があります。

そのため、物理濾過でフンをしっかり濾し取ってメンテナンスも容易な方が、ストレスが少なくていいですね。

濾過容量の大きな外部フィルターでもいいと思いますが、フンによる濾材の目詰まりの掃除のために、外部フィルターを頻回にメンテナンスするのは面倒なことだと思います。

つまりセルフィンプレコの飼育には、 上部フィルターの使用 をおすすめします。

上部フィルターは外部フィルターと同等の濾過能力を持っていると言われていますし、それでメンテナンスが容易なら上部フィルター一択だとも考えます。

 

上部フィルターに関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
上部フィルターの使い方!特徴をメリット・デメリットから紹介

 

フィッシュレットの併用がおすすめ

セルフィンプレコのようにフンが多い熱帯魚の飼育にはフィッシュレットの使用をおすすめします。

フィッシュレットは下のような外観をしており、底床に沈殿したフンやえさの食べ残しなどを回収する備品です。

フィッシュレットを使用すればフンを回収してくれるので、フィルター濾材の目詰まりを遅らせ、メンテナンスの幅を延ばすことができます。

メンテナンスでの濾材洗浄は濾過バクテリアも減少するので、メンテナンスの頻度は少なくしたいものです。

 

フィッシュレットに関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
フィッシュレットの効果や使い方。ザリガニや改造でメンテも楽に。

 

セルフィンプレコの飼育で必要になるもの

セルフィンプレコの飼育で必要になるものは、他の熱帯魚の飼育と何ら変わりはありません。基本的に以下のものをまずは準備しましょう。

 

  • ライト・照明
  • ろ過装置・フィルター
  • ヒーター・冷却ファン
  • 水質調整剤・カルキ抜き
  • エアレーション(外部フィルター使用の場合)
  • 水槽のフタ
  • 水温計
  • プレコ用のエサ
  • 砂利などの底床材(なくても可)

 

 

ライトはなくても可能ですが鑑賞したいのであったほうがいいですね。エアレーションは上部フィルターなどを使用すれば不要です。上部フィルターを使用していれば十分なエアレーションをかけることができます。

後述しますが、砂利は合ってもなくてもいいですが、ないほうがメンテナンスしやすいなどのメリットがあります。

セルフィンに適した水温は26℃。水質は中性~弱酸性

セルフィンプレコの飼育難易度は低めであることを前述しましたが、やはり生息している河の水質に近い方が適した飼育と言えるでしょう。

セルフィンプレコに好ましい水質は中性~弱酸性で、水温は22~25℃ともいわれていますが、水温に関しては24~26℃と述べているサイトもありますし、28℃までと述べているさいともあります。

26℃の水温であれば適温と言えるのではないでしょうか。

私の飼育環境では水質がph6.5~7.5程度ですが、この範囲では全く問題なく飼育できていると感じます。

水温に関してですが、私のアルビノセルフィンプレコは5月後半から10月初旬までは、屋外の水槽で コケ取り として飼育しています。

その際の水温は18~32℃程度ですが、その環境でとくに体調を崩すことなく飼育できています。

ただし、18℃まで水温が下がるのは深夜・早朝だけです。常に18℃という低水温が長期間続くとトラブルが起きないかまではわかりません。

 

セルフィンプレコの成長や大きさについて

セルフィンプレコは4㎝程度のサイズから販売されていますが、 2年程度の飼育で20㎝位まで一気に成長 します。

それ以降は成長スピードは遅くなるものの、 6~7年の飼育で40㎝位 になります。


その後の成長スピードはさらに遅くなるものの、水槽のサイズ次第では45~50㎝程度までは成長するそうです。

我が家ではアルビノセルフィンを4㎝程度で購入して初めの1年は急成長で15センチくらいにまで大きくなりましたが、それ以降はゆっくりなペースで成長しています。

飼育3年目でだいたい23㎝といったところまで成長しています。

 

セルフィン飼育に必要な水槽のサイズはとりあえず60㎝。長期飼育で90㎝が必要に

セルフィンプレコの成長について前述しましたが、セルフィンプレコを長期飼育するなら最低でも60㎝水槽が必要ですが、長期的に飼育することを考えると90㎝水槽を準備する必要があることを想定しておくことも必要です。

小型水槽のコケ取り生体としてお迎えしたつもりが、急に大きくなるため手放す人も多いものです。

購入時は小型水槽でも構いませんが、20㎝に成長すれば45㎝~60㎝の水槽が必要になります。

30㎝以上に成長してくると一般的な60㎝水槽では狭くなるので、幅600/奥行450の60㎝ワイドタイプの水槽にするか、90㎝水槽にサイズアップしてあげたいですね。

50㎝に到達する事は少ないかもしれませんが、そうなると90㎝水槽では飼育が難しくなるので120㎝へのサイズアップを検討しましょう。

 

セルフィンプレコ飼育でおすすめのフィルター

セルフィンプレコの飼育でおすすめしたいフィルターは次の2種類です。

 

  • しっかり物理ろ過できる上部フィルター
  • 大容量の生物ろ過ができる外部フィルター

 

 

もっと具体的にどのようにおすすめなのかを解説していきます。

強力な物理ろ過と簡単なメンテナンスがプレコ飼育にぴったり

こちらも後で詳しく解説していきますが、セルフィンプレコは大きく成長するため餌も食べますしフンも多くします。そのため強力な物理ろ過があってメンテナンスも簡単な上部フィルターがおすすめです。

物理ろ過はウールマットがしてくれますし、上部フィルターなら濾過槽も大きいので生物ろ過も期待できます。

メンテナンスは面倒だが生物ろ過が強力な外部フィルターも

外部フィルターは濾過能力が高く物理ろ過も生物ろ過もばっちりです。しかしメンテナンスの手間がかかるため頻回のメンテナンスが必要となるプレコの飼育にはあまり向いていないとも言えます。

とはいえ、メンテナンスをきちんとするのであれば外部フィルターがおすすめです。

セルフィンプレコの餌について

セルフィンプレコは雑食性。沈下性のエサがおすすめ

セルフィンプレコは 雑食性 で、赤虫も食べますし人工飼料も食べます。水槽内で死んだ個体がいればそれも食べてくれます。

ブリードではなくワイルド個体であれば、自然界の餌に慣れているので、人工飼料に慣れる・食べてくれるのに時間を要する事もあります。

エサの頻度や量、種類によって成長スピードが異なります。
個人的には「鯉のエサ」を与えると成長が早くなるような印象があります。

エサの量・頻度=水質の悪化ということもあるので、エサを多く与える時は濾過を強化するか水換えの頻度を上げましょう。

私は複数の沈下性の餌を混ぜ合わせて与えています。
複数の餌を混ぜ合わせることで栄養の偏りを予防することができるそうです。

エサの種類もいろいろありますが、 沈下性のエサ を選びましょう。沈下性とは水槽に入れるとすぐに沈むタイプのエサです。

浮上性で浮くようなエサはプレコは食べることができないのでプレコ用のエサがおすすめです。

 

キュウリを好んで食べるセルフィンプレコもいます。生涯キュウリだけで飼育できることも

セルフィンプレコはキュウリを好んで食べる個体もいます。なかには稚魚から最後までキュウリを与えて飼育するという人までいます。

ただしキュウリの食べ残しは水質を悪化させるため、与えた後の残りはすぐに取り出す必要があります。

キュウリにかじりつくプレコはかわいいようですよ(*^-^*)

とはいえキュウリを与えるのは良くないという人もいますし、キュウリを与えるときは自己責任でお願いします。

セルフィンプレコの水換えの頻度は週に1回、1/3量を

セルフィンプレコは水を汚しやすいのですが過密水槽でなければ水換えは1週間に1回で充分です。水換えの量は1/3量を換水しましょう。

これも過剰に餌を与えていたりすればフンが増えますし、そこそこの飼育環境によるのであくまで参考程度にしてください。

ちなみに私の飼育環境としては、エサは週に1回で水換えは3週間に1回程度です。フィルター・ろ過器の容量や熱帯魚の数などでもこの辺は変わってくるので、あくまで参考でお願いします(;'∀')

セルフィンプレコ水槽の底床材について

セルフィンプレコ水槽の底床材についてはベアタンクがもっとも推奨されています。とはいえ水草を植えていたりするなら砂利やソイルが必要という人もいるでしょう。

底床材を入れるなら砂利がベスト。ただし底床材のメンテナンス・掃除は確実に

自然界では川底には砂利や土・砂などが必ずあるので、セルフィンプレコのことを考えると底床材はあるべきでしょう。

しかし【沈下性のエサを与える・フンが多い】というアクアリウム環境ではフンやゴミが目立ちにくく、底床のメンテナンス頻度もやたらと多くなります。

プロホースなどを使用してしっかり底床掃除をするという自信があるのであれば、砂利や砂などを敷いてあげたいですね。

 

セルフィンプレコの飼育にはベアタンクがベスト

混泳や水草を考えないのであればベアタンクがベストです。ベアタンクとは底床材を使用しない、水槽の底がむき出しの状態の水槽です。

底床材をいれない ベアタンク の場合はフンや食べ残し・ゴミの沈殿がわかりやすく、水換えの際に簡単に吸いだすことができます。フンが残ったままだとアンモニアが発生して水質の悪化を速めてしまいます。

水換えの度に底床材のメンテナンスをするのはなかなか負担になるものです。

飼育者のストレス軽減を考えるとベアタンクがおすすめです。

 

ベアタンクに関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
ベアタンクが選ばれる理由。メリットとデメリットからみえるベアタンクの特徴!選ばれる理由と特徴まとめ!

 

セルフィンプレコの繁殖は難しい

セルフィンプレコの繁殖を狙うのであればやはり本来生息している河の水質・環境に合わせるべきです。セルフィンプレコはアマゾンなど熱帯地域に生息しています。放流されたプレコが沖縄でも繁殖していますね。

そもそも最大で50㎝程度になるセルフィンプレコを何匹も飼育するなら巨大な水槽が必要となりますし、プレコが安心して過ごせるような環境を作らなければなりません。一般的な家庭の水槽ではそういった環境を確保できないため繁殖は難しいと言われています。

性格は荒い?性格について

セルフィンプレコは【性格が荒い】と言われていますが、大型・中型魚を基準で考えれば、特別性格・気性が荒いというわけではありません。

セルフィンプレコに限らず、同種同士ならスネークヘッドでもシクリッドでも争い事が起こります。

テトラ系の小型魚だって同種同士なら小競り合いをする事もあります。

そういった意味で考えるとセルフィンプレコの性格は 特別荒いというわけではない と考えます。

セルフィンプレコの性格が荒いと言われる原因を、個人的に考えてみると…

    • 小さ目水槽で大きくなって動きが荒く感じるため

 

    • コケ取り生体として同種を混泳させるため

 

    • 隠れ場所がないため争いを起こしやすい(縄張り争い)

 

    中型魚以上の争いは激しく感じる(小型魚は争っていても目立たない)

この様な事が浮かんできます。

いくつかの中型魚・大型魚と言われるものを飼育した事のある私から言わせれば、セルフィンプレコが特別性格が荒いとは思えないのです。

 

セルフィンプレコの混泳について

セルフィンプレコの混泳について解説していきたいと思います。

セルフィンプレコとの混泳で相性が悪いとされる熱帯魚

セルフィンプレコとの混泳で 相性が悪い と言われる熱帯魚には

 

  • セルフィンプレコ、その他プレコ種
  • 金魚・エンゼルフィッシュ・ディスカス
  • ポリプテルス・エイ
  • シクリッド

 

 

などがあります。

同種同士の混泳でトラブルが起きやすいのは当然ですね。

金魚やエンゼルフィッシュ、ディスカスなどは体が大きく、プレコが粘膜を舐める・かじることがあります。

ポリプテルスや淡水エイは、同じく底モノとして底層を住処としているので縄張り意識的にもお互いに攻撃の対象となりやすいようです。

シクリッド種は縄張り意識が高いことで有名ですね。大型のシクリッド相手ではセルフィンプレコがケガをすることにもなりかねません。

 

体のサイズでも混泳ができるかどうかの基準のひとつ

セルフィンプレコの混泳は体のサイズでも混泳ができるかどうかの指標・基準のひとつとなります。

よく「同サイズなら混泳できる」ということを聞きますが、基本的に争いは起こります。数日争いが断続的に起こって優劣がつき、それぞれの縄張りを見つける感じです。水槽が狭いと縄張りが確保できずに争いが続くこともあります。

セルフィンプレコの体格よりかなり小さい生体には仕掛けることはありません。私の経験上、半分くらいの体格差なら攻撃対象になると思いますが1/3以下程度のサイズになると眼中にないといった感じでしょう。

そもそも攻撃を仕掛けたとしてもそれだけの体格差があれば、小型のほうがかなり小回りがききますし、隠れる場所も確保できます。

体のサイズでも混泳できるかの指標となるので参考にしてみてください。

プレコと混泳できる熱帯魚

環境次第では多くの熱帯魚と混泳が可能ですが、環境がどうこう関係なくほとんど問題なく混泳できる熱帯魚もいます。前述したように基本的に体格差のある小型魚との混泳は問題ありません。

テトラ系・シルバーシャークなど、大型にならない中層あたりを泳ぐ熱帯魚とトラブルになることはまずないでしょう。

私の水槽でのセルフィンプレコ。混泳の実際!

混泳については混泳相手選びも重要ですが、【どのサイズの水槽でどんな環境で飼育するのか】にも大きく影響を受けます。

私は900/600/450の210Lの水槽で、数匹のセルフィンプレコとその他中型熱帯魚を混泳・飼育しています。

下の画像が私のメインタンクです。

こんな環境ですが、小競り合いが起こる事はほとんどありません。

「流木を多めに入れている事でそれぞれの縄張りが区切られていて、お互いにあまり目につかないのかな?」

などと考えていますが、何が原因で小競り合いの少ない、平和な水槽なのかははっきりしません。

以前、私のメインタンクの状況を紹介した動画を作っていたので添付しておきます(;´∀`)

もしよかったらご覧になってみてください。

なにかしら参考になることがあれば幸いです。

金魚との混泳も

私はセルフィンプレコを屋外の水槽でコケ取り生体として飼育している事を前述しましたね。

その水槽は150㎝水槽で 金魚 アルビノコチョウザメ の飼育をしています。

セルフィンプレコとの混泳の相性が悪い金魚を混泳させていますが、セルフィンプレコが金魚を襲っているようなところはみたことがありません。

もちろん夜行性のセルフィンプレコなので、私が寝ている夜中に襲っている可能性は否定できませんが、とくに金魚が傷ついている様子もないので、トラブルが起こっているとは考えにくいです。

私たち人間にいろんな性格があるように、セルフィンプレコにも協調性のある性格のものがいてもおかしくはありませんし、極端に乱暴者がいたっておかしくないですね。

アクアリウムでは「ただし、 個体差による」 で上手く〆られることがよくありますが、結局はその個体の性格に影響するところもあるのだと思います。(^_^;)

ここでは、セルフィンプレコの混泳を失敗しないために次のように〆たいと思います。

      • 水槽は広いに越したことはない

 

      • 流木などのオブジェで縄張りを分けるべき

 

      • 性格のおとなしいセルフィンプレコに当たるのを祈るのみ

 

      • 同種は入れない方が吉

 

コケ取り能力は本当にすごいのか?

セルフィンプレコのコケ取り能力が凄いと言われていますが、それが どれだけすごいのか を知らない人も多いと思います。

そこで、私が屋外の1500スリムタイプ水槽で飼育している時の水槽の変化を一例として紹介したいと思います。

まずはアルビノセルフィンプレコ18㎝を入れる前の1500水槽の画像がこちらです。

水槽なのか何なのかわからないくらい中が見えませんね(;´・ω・)
いつも10月初めにセルフィンプレコを出してからはメンテナンスしないので、いつもこのくらいコケが生い茂ります。

そして下の動画がアルビノセルフィンプレコを入れて二週間程度経過した頃の水槽の様子です。

画像がなかったので動画ですいません。

動画を見なくてもトップ画面だけで、水槽ガラスの透明度が上がっているのが一目でわかると思います。

二週間くらいでこのサイズの水槽のコケがここまでなくなるというのは、すごいことだと思います。

 

セルフィンプレコの価格は?

セルフィンプレコについて紹介してきたので、セルフィンの飼育が嫌になった人も、より飼育したくなった人もいることだと思います。

そこでセルフィンプレコの種類と価格を一部紹介したいと思います。

これらは2017年時点での価格ですし、地域差もあると思いますので、あくまで参考程度に見てもらえたらと思います。

 

よく見るセルフィンプレコ

ごく普通のセルフィンプレコです。

【参考:ヤフオク】

幼魚なら400~800円で購入できますが、大きな個体だと3,000円程度以上になります。

 

スポット(点)のあるオレンジスポットセルフィン

オレンジスポットセルフィンとも言われています。

【参考:ペットバルーン】

スポットはオレンジ色ではなく、体色がオレンジっぽい感じになります。が、正直オレンジと呼ぶには微妙だなと思っています(;^_^A

価格はセルフィンプレコと同等のようで、やはり400~800円程度で販売されています。

 

マーブルセルフィンプレコ

マーブルセルフィンプレコは【動物のヒョウのような柄をしている美しいプレコ】といわれます。

【参考:楽天市場】

でも個人的にはセルフィンプレコとの区別があまりつきません。

マーブルセルフィンプレコの価格も同様で400~800円程度で販売されています。

 

美しいアルビノセルフィン

アルビノセルフィンはその名の通り、セルフィンプレコのアルビノ個体です。アルビノセルフィン同士の交配で生まれるようで、ブリードで多く出回っています。

【参考: 中野愛魚店】

水槽の中にこのような白っぽい個体が一匹いるだけで水槽が華やかに見えてきます。

「水槽が地味だな…」と感じたらアルビノセルフィンをお迎えするのもいいですね。

こちらも価格はセルフィンプレコと同等ですが、ショップによってはセルフィンよりもやや高価で販売しているところもあるようです。

 

美しいクイーンセルフィンプレコ

クイーンセルフィンプレコはネグロ水系で採取されるセルフィンプレコの一種です。

【参考:aqua shop fin】

もう言うまでもなく、これまでのセルフィンプレコとは全く異なる雰囲気を感じませんか?

個人的には色合いはもちろんですが、頭部のやや後ろにある突起も魅力のひとつだと感じています。

【参考:aqua shop fin】

価格はだいたい2万円~3万円前後で購入できますが、サイズや美しさなどで価格は変動します。

 

セルフィンプレコ飼育の注意点

セルフィンプレコを飼育するときの注意点を紹介します。

ここまで読んでいただけたら、既出しているものもたくさんありますが、再確認としてチェックしてみてください。

 

セルフィンにもエサは必要

セルフィンプレコはコケをよく食べますが、コケがなくなると食べるものがなくなってしまいます。

「掃除屋」というイメージから、セルフィンプレコように餌を与えず、沈下した食べ残しだけで食料を賄おうとする方もいますが、それではエサが足りません。

ときどき浮上性の餌を水面まで登って食べる個体もいますが、そういった行動をとることは多くありません。

必ず 沈下性の餌を与える ようにしてください。

 

セルフィンプレコがエサを食べない原因は?プレコは夜行性です

セルフィンプレコは夜行性の為、昼間はあまり動かずにいることがほとんどです。

セルフィンプレコが飼育環境に慣れないうちは、日中に餌を食べてくれずに悩むこともありますが、それは私たちの方がセルフィンプレコの飼育に慣れていないだけとも言えます。

プレコが夜行性であることを考慮し、エサを与えるタイミングは水槽や部屋を暗くして、時間を少しおいてからにしてみましょう。

セルフィンプレコが夜行性なら、私たち飼育者がセルフィンプレコのペースに合わせてあげたいですね。セルフィンプレコも飼育環境に慣れてくれば、明るくてもエサを食べてくれるようになります。

あとはプレコ用のエサを与えているかどうかも重要ですね。前述した部分もありますが、セルフィンプレコは浮いているエサを食べれるような口の構造をしていませんし、そんなに器用に泳ぎまわることもできません。

 

セルフィンプレコと病気について

セルフィンプレコは丈夫で飼育しやすい熱帯魚なのであまり病気になることはありません。しかし病気にかかることもあるかもしれませんし、そんなときはどう対処するべきかも知っておくといいですね。

セルフィンプレコも白点病になることも

セルフィンプレコに限りませんがもっともかかりやすい病気といえば白点病でしょう。

プレコの皮膚に白い粒が付着しています。この状態は白点病です。

白点病は画像のように白い粒のようなものが付着するため発見しやすい病気でもありますが、重症化すると白点の数が増えて治療不可能になってしまうこともあります。

人によって使用する薬剤は異なることもありますが、マカライトグリーンなどのを使用することで治療できます。
 

プレコ病は深刻な病気

プレコで有名な病気といえば プレコ病 です。

プレコの体表に潰瘍のようなものができています。この状態はプレコ病です。
画像:なまけもの主婦の逆襲

プレコ病は上の画像のように体表に部分的な潰瘍のようなものが出現します。

プレコ病は病気になってしまうと回復困難で、 プレコ病が発生した水槽のプレコは全滅する とも言われており、プレコ飼育者から恐れられている病気です。

とはいえ、プレコ病を克服して元気な状態に戻したというアクアリストもいるので必ずしも不治の病だったり全滅を招くような病気ではないようです。
 
 

ほかにも病気はたくさんあります

2つの病気について簡単に紹介しましたが、これ以外にも眼球がくぼんだり腹がくぼんでしまったり、尾腐れ病になったりということもありますしそれぞれの治療法もあります。

どんな病気にしても早期発見・早期対処することでより確実に治療をすることが可能です。重症化してしまうと治る病気も治りません。

毎日水槽は観察してちょっとした変化にも気付けるようにしたいですね。

同種での混泳では争いも

多種とも争うことのあるセルフィンプレコですから、 同種同士での争いが起こるのは当然 です。

隠れ場所や広い水槽を準備できなければ、セルフィンプレコ、もしくはプレコ種を混泳させるのは控えたほうが無難です。

 

多種との混泳で争いがあることも

これも前述したとおりですが、体表面積の広いエンゼルフィッシュや淡水エイ、底層を住処とするポリプテルスとのトラブルはとくに起こりやすいです。

ちなみに下の画像は私の水槽でのプレコ同士の争いの最中の画像です。


セルフィンプレコをお迎えする際や、その他底モノをお迎えするときは、まずは混泳に不向きがないかを考えましょう。

 

セルフィンプレコの魅力・メリット

セルフィンプレコはコケ取り生体としてだけではなく、観賞用としても楽しめる熱帯魚です。

前述した部分と被ることもありますが、あらためてセルフィンプレコの飼育の魅力やメリットを紹介します。

 

背びれがかっこいい

何といっても最大の魅力は大きなヒレですね。

一般的なセルフィンプレコでも、このように大きく背びれを開いて見せてくれるととても迫力があります。

大きくなればなおさらですね。

 

頭の突起がカッコイイ!

下の画像は私の飼育している【アカリボルダード】と呼ばれるセルフィンプレコの頭部です。

先ほども紹介した画像がありますが、このような大きな突起は全てのセルフィンプレコにあるわけではありません。

こういった他とは異なる特徴はやはり魅力のひとつです。

 

沈んだエサも食べてくれる

プレコ用の沈下性の餌は必要ですが、浮上性の餌の食べ残しが沈んだ場合はちゃっかり食べてくれます。

そういった点で【掃除屋】として活躍してくれます。

 

コケを食べてくれる

水槽のコケを食べてくれるのは誰もが知っているメリットですね。

先に紹介したように、ガラス面の掃除をしないのにコケがきれいになくなるのは「ありがたい」の一言です。

 

セルフィンプレコ飼育のデメリット

メリットがあればデメリットがあるのも常ですね。

争いのリスク

繰り返しお伝えしていますが、環境次第では同種や多種との争いの可能性があります。

混泳の向き・不向きを考えて飼育するようにしましょう。

ただし、私のようにうまくいくケースも珍しくないので、いろんな混泳をしたい場合は環境を考えてみましょう。

水草水槽の飼育には不向き

水草水槽のコケ取りとしてお迎えされることもありますが、大きくなりやすいので泳ぐ勢いで水草を抜いたりすることになることも珍しくありません。

小さいうちはいいですが、成長してきたら別水槽に移すようにしましょう。

 




 

セルフィンプレコを飼育している人の声を紹介

私の意見はたくさん書きましたが、セルフィンプレコを飼育している他の人はどんな感想・声を発信しているのでしょうか。

調べたので一部ですが紹介します。

セルフィンプレコ飼育の好印象な声

まずはセルフィンプレコ飼育をしてよかった…・好印象な声を紹介します

 

  • 60㎝水槽のガラスのコケを1週間できれいにしてくれました
  • チビから明らかに大きくなる成長が見れるのがおもしろい
  • 念願のアカリボルダードがカッコイイ

 

 

このような意見がありました。思ったより少なかったです(;'∀')

アカリボルダードは私も飼育したことがありますがかなりカッコいいですね。今はクイーンセルフィンしかいませんが、クイーンセルフィンと並んでアカリボルダードは見ごたえがあります。

セルフィンプレコ飼育でのいまいちな声

次にセルフィンプレコ飼育でいまいち・失敗したというような感想・声を見てみましょう。

 

  • はじめはよかったけど大きくなって邪魔
  • 地味すぎる
  • 大きくなったらコケは食べてくれませんよ
  • あたらしい熱帯魚を迎えるとまずケンカする
  • 大きくなるとケンカが激しい
  • ガラスフタを割られてしまいました

 

 

以上のような内容がありましたが、どれもセルフィンプレコの特徴をモロに語っていると思います。

プレコに限らず大型になった熱帯魚は照明やガラス蓋に体当たりして落としたり壊したりすることもありますし、ストレーナーが外れたりレイアウトを壊されたりというのはアルアルだと思います(;´・ω・)

同サイズのプレコをお迎えしたときなんかもやはりうちでも真っ先にケンカを売りに行きます。たまに負けます(笑)

セルフィンプレコでコケを食べないということもありますが、エサが充分にありすぎる場合はわざわざコケを食べる必要もなくなるということがあるようです。

セルフィンプレコを飼育できなくなった時の対処法

さて、セルフィンプレコの飼育では前述したように飼育舎を困らせてしまうこともあります。もちろんこれらを熟知したうえで飼育を始めて最後まで飼育するのが責任というものですが、それぞれの理由などもあるでしょう。

もしセルフィンプレコの飼育ができなくなった・手放したいと思った時の対処法を紹介します。

放流は絶対ダメ

まずやっては絶対ダメなのが河への放流です。

セルフィンプレコは熱帯魚なので日本の冬を越すことはできませんが、沖縄などでは放流が原因で大繁殖しているという声もありテレビで捕獲場面が放送されることもありますね。

寒いから・冬は濾せないからいいというわけでもありません。いずれ死ぬとはいえ河の環境を変化させてしまう可能性もあります。

ショップや知り合いにもらってもらう

セルフィンプレコのマイナスイメージで【大きくなったらコケをたべない】という意見がありましたが、必ずしもそうというわけではありません。

コケよりも食べやすいエサがあればわざわざコケを食べないというケースがほとんどで、成長したセルフィンプレコでも大型水槽のコケ取り役として大歓迎されます。ショップなどでもコケ取り目的で中型以上のプレコを飼育しているところもあるほどです。

飼育できないという状況になったら知り合いに譲るか、ショップに引取りの相談をするなどしてみましょう。

おわりに

セルフィンプレコの性格・成長・飼育に関する情報を私の飼育経験も含めて紹介してきました。

セルフィンプレコの性格が荒くはないとはいえませんが、同サイズの魚に比べると特別に気性が荒いというわけでもありません。

とはいえ、どうしても厄介者としても扱われてしまいがちなセルフィンプレコであることも事実です。

60㎝くらいの水槽でセルフィンプレコを飼育する場合は、大きくなった時にどうするかを考えておきましょう。

飼育するのが難しくなったセルフィンプレコ・熱帯魚はショップなどで無償で引き取ってもらえることもあるので、どうしてもの時はショップに相談してみてください。

いろんな魅力のあるセルフィンプレコです。できれば最後まで飼育を楽しみましょう(^^♪

 

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