週末、家族で福岡県筑前町の「らいおん果実園」へいちご狩りに行ってきた。
いちご好きの息子(8歳)は、前日から「いちご100個食べる!」と意気込んでいたが、それを聞いた妻が「いや、食べ過ぎでしょ!」とツッコミを入れながらも、家族全員が楽しみにしていたイベントだ。
果実園に着くと、ビニールハウスの中は甘酸っぱい香りでいっぱいだった。赤々と実ったいちごが、まるで「食べてくれ」と言わんばかりにこちらを見ている(ように感じた)。さっそく摘み始めると、息子は夢中になりすぎて、一心不乱にいちごを狩る狩る。そして、ある瞬間、息子の悲鳴が響いた。
「うわぁぁぁ!お父さん!助けて!」
何事かと駆け寄ると、息子がしゃがみこんで右足を指さしている。見ると、靴の中にあり得ないほどの大量のいちごが詰まっているではないか!どうやら、夢中になりすぎて前かがみになった拍子に、手に持っていたいちごを自分の靴の中に落としたらしい。
「いや、どんだけ入ってんの!?」とツッコみながら、妻と大笑い。でも、息子は本気で焦っている。靴を脱がせると、中からぐちゃっとなったいちごが現れ、靴下まで真っ赤に染まっていた。まるで血まみれのような見た目に、息子はさらにパニック。
「足が…いちごまみれで歩けない…!」
「大丈夫、怪我じゃないから!」と笑いながら、妻がティッシュを渡し、靴の中のいちごを取り除く作業が始まった。なんとか靴を拭き終えた頃には、息子のテンションは完全復活。「もう靴には入れない!」と謎の誓いを立て、再びいちご狩りに夢中になった。
結局、息子が目標としていた「100個」は無理だったものの、30個ほど食べて満足した様子。帰りの車では、「いちごの靴って作ったら売れるかな?」などと斜め上の発想を語りながら、ぐっすり眠ってしまった。
ちょっとしたトラブルもあったが、大笑いしながらのいちご狩りは、家族の大切な思い出になった。次回は、いちごは靴ではなく、ちゃんと口の中へ入れるように気をつけようと思う。