プレフィルターを使って濾過を安定させる。
効果は濾過能力の維持と強化。
使い方からメリット・デメリットも解説!
プレフィルター というものは聞いたことはあっても、どんなものか詳しく知らなかったりするものです。
プレフィルターの 効果 はもちろん、 使い方 や特徴を図や画像を用いてわかりやすく解説しています。
メリットだけではなくデメリットも把握して、プレフィルターで失敗しない様にしましょう。
今回はエーハイムのプレフィルターを一例として、プレフィルターの効果や使い方や特徴、メリット・デメリット、自作方法まで解説していきます。
プレフィルターとは
プレフィルターはアクアリウムのためだけにあるワードではありません。
プレフィルターとは、広義では主に メインフィルター(浄化機)の上流に設置するフィルター を言います。
空気清浄器や浄水器にもプレフィルターがあります。
水槽におけるプレフィルター
プレフィルターはいろんな分野で利用されていますが、アクアリウムにおけるプレフィルターでも意味・使い方は同じです。
外部フィルターや上部フィルターなどに接続して利用されています。
名称としてはプレフィルターではなく “サブフィルター”と呼ばれる こともあります。
プレフィルター設置のメリット・必要性
プレフィルターを設置することで得られるメリットは次のようなことがあります。
濾過能力の安定
プレフィルターは、下の図のようにメインとなるフィルターの上流に設置します。
このようにプレフィルターをメインフィルターよりも手前に設置することで、メインフィルターが目詰まりしにくくなります。
フィルターのメンテナンスではろ材のすすぎ洗いなどで汚れが取れるのはもちろんですが、ろ材に付着した濾過バクテリアまで減少してしまいます。
メインフィルターのメンテナンス回数が少なくなることができれば、濾過バクテリアが減少する機会も減り、より安定した濾過を維持することができます。
濾過の安定化はアクアリウムでは必要性が高く、安定性を得ることができるのがプレフィルター設置のメリットです。
生物濾過を強化できる
サブフィルターは主に物理ろ過を目的としていますが、サブフィルターのろ材にも濾過バクテリアが定着します。
濾過バクテリアの定着は、生物ろ過の強化が期待できます。
物理ろ過に関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
物理ろ過の基本情報やろ材の種類。物理ろ過強化まで紹介!
プレフィルターの2つの種類
アクアリウムのプレフィルターは、 比較的小型で簡単に取り付けるタイプ と 大型で外部フィルターのように設置 する、2つの種類があります。
それぞれがどんなものなのか確認しましょう。
小型のプレフィルターとは
小型のプレフィルターとは、下の図のように外部フィルターの給水パイプ等に接続して使うものです。
具体的には次のようなものがあります。
メリット・デメリット。小型プレフィルターの特徴
小型プレフィルターの特徴をメリットとデメリットから紹介します。
小型プレフィルターのメリット
まずは小型プレフィルターのメリットから紹介します。
設置・取り外しが簡単
吸水パイプに接続するだけの簡単設置なので、誰にでも設置と取り外しが簡単にできます。
プレフィルターの開封から設置までの動画がありましたので参考にしてみましょう。解りやすいと思います。
いかがでしたでしょうか。動画で見てみると構造も簡単で、誰にでも設置可能な印象ですね。
メンテナンスが簡単
先ほどの動画では分解して洗浄をしていましたね。
すでにお分かりかと思いますが、分解も簡単なのでメンテナンスも楽で、苦になることがありません。
稚魚・稚エビの吸い込み防止
水槽で稚魚や稚エビが孵化した場合、フィルターの吸水口から吸い込まれる事故が起こりやすくなります。
エーハイムの小型プレフィルターの内部は目の細かいスポンジでできているので、
稚魚や稚エビの吸い込み防止にもエーハイムの小型プレフィルターが役立ちます。
水槽外の場所を取らない
外部フィルターや大型のサブフィルターに比べると、エーハイムの小型タイプは水槽内に設置するタイプなので水槽外の場所を取らないメリットがあります。
水槽外に設置する場所・スペースがない場合は小型のプレフィルターがおすすめです。
小型プレフィルターのデメリット
小型プレフィルターにももちろんデメリットがあります。
小型水槽には存在感がありすぎる
エーハイムのプレフィルターの本体サイズは直径78㎜で高さが183㎜あります。
小型水槽や高さの低い水槽に対してはちょっと目立ちすぎる印象です。
設置場所を工夫し、水草や流木などでプレフィルターを隠すようなことをすればよさそうですね。
ゴミの付着が目立つことも
小型プレフィルターはろ材が露出しているため、スポンジフィルターと同様に表面にゴミなどが付着・露出します。
それだけゴミを濾し取ってくれているという証拠なのですが、ゴミをフィルター内で吸い取るわけではないので、どうしてもゴミが目についてしまいます。
メリット・デメリット。大型プレフィルター
大型のプレフィルターは水槽外に設置するタイプのものです。もちろん大型プレフィルターにもメリット・デメリットがあります。
大型プレフィルターのメリット
大型プレフィルターは主に エーハイム と アズー の2社が知られています。
エーハイムのプレフィルターは サブフィルター という名称ですが、プレフィルターと同義です。
エーハイムはサブフィルターの種類が多く、個人的にはちょっとどれを使えばいいかわかりづらい印象があります。
しかし、それだけいろんな状況に適したものを選ぶことができるということでもありますね。
アズーの大型プレフィルターは種類が少ないですが、選ぶのに迷うことはないでしょう。
さて、大型メリットは次のようなものがあります。
ろ材が多く、より確実にゴミを取り除く
ダイソンの謳い文句のようになってしまいましたが、濾過槽が大きくろ材の量も多いので、より確実にゴミを引っ掛けて、より確実にゴミを取り除くことができます。
生物ろ過が大きく強化できる
サブフィルターの主な役割はゴミの濾し取り・物理ろ過ですが、大型サブフィルターではよりろ材も多くなるので濾過バクテリアが繁殖できる面積も広くなります。
濾過バクテリアの量が増えれば、単純に生物ろ過能力もそれだけ大きく強化することができます。
水槽内の場所を取らない
大型サブフィルターは下の図のように水槽外に設置するため、小型プレフィルターのように水槽内で目立つことがありません。
アクアリウムでは水槽内・水景が重要ですから、外観にはこだわりたいものですね。
大型プレフィルターのデメリット
それでは大型プレフィルターのデメリットをチェックしていきましょう。
水槽外に設置場所が必要
水槽内がすっきりとする代わりに、水槽外の設置になります。そのため、 外部フィルター設置と同等のスペースを確保 する必要があります。
言い方を変えると、設置スペースが確保できなければ使用することもできないということです。
メンテナンスの手間がかかる
小型プレフィルターは簡単に着脱が可能でしたが、大型プレフィルターは吸水側と排水側のホースを取り外さなければなく、わずかな水滴による水濡れもあります。
小型プレフィルターほどのメンテナンス回数はないものの、毎回の手入れの手間がかかるのはちょっと大変ですね。
エーハイムの小型プレフィルターのクチコミ・評判
エーハイムの小型プレフィルターについていろいろと解説してきましたが、クチコミや評判はどのようなものがあるのか気になりますよね。
そこで、小型プレフィルターの導入を検討している人のためにいくつかクチコミを紹介したいと思います。
次のような内容がありました。
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● 掃除もしやすく大きくて頼りになる。
● クチコミは見ていたものの、想像より大きかった
● レビュー通り「でかい」です。でも良い仕事をしてくれます。
● 景観気にせず使う予定だったが、流木や水草で隠した。
● 見た目だけで濾過能力強化できた気分!稚魚の吸い込みも心配なし。
● 批判されるサイズだが、この存在感が安心できる。
● でかい!でも物理ろ過目的だったので良いと思います。
● デカいがゆえに吸い込み・流量に余裕がありそう!
● ドラム缶か!いくら何でもデカすぎ!レイアウトの邪魔をしてくれます。
おもしろいですね。小型のプレフィルターとはいえ 良くも悪くも「デカい」 というところがポイントになってくるようです。
エーハイムサブフィルターのクチコミ・評判
エーハイムサブフィルターのクチコミ・評判です。
種類が多いので【エーハイムサブフィルター2213】を一例として紹介します。
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● 安心安定のエーハイム。普通に良い。
● 使い始めたばかりですが、接続は簡単です。
● ろ材が沢山入れられるのでろ過能力も期待できます。
● 水槽の状況に会わせてろ材の組み合わせが返れるので重宝します。
● コンセントもないので楽チン!設置場所があるならオススメ!