グリーンウォーターは水が濁って観賞価値が下がります。
青水・アオコの改善のための対策・予防法を紹介。
効果の高い対策をとりましょう。
グリーンウォーター はメリットもありますが、水が緑に濁ったように見えるため鑑賞価値が下がってしまいます。
青水・アオコ の種類によっては生体に悪影響を及ぼすこともあります。
発生したグリーンウォーターの改善は時間がかかりますが、 効果的な対策・予防 を試みましょう。
グリーンウォーターとは
グリーンウォーターにも緑藻類・珪藻類・藍藻類とありますが、いずれも水槽内の水が緑に濁ったように見える現象です。
基本的には植物性プランクトンが発生・増殖することで緑に見えるだけで、実際には濁っているわけではありません。
グリーンウォーターに関する基礎知識に関しては下記記事にて詳しく解説しています。
青水・アオコとも呼ばれるグリーンウォーター
青水やアオコという言葉も聞いたことがあるかもしれません。
これらはいずれもグリーンウォーターのことを指しており、人によって呼び方が異なるだけです。
グリーンウォーター・アオコの効果的な利用方法も
グリーンウォーターやアオコは嫌われがちですが、私を含め、なかには好んでグリーンウォーターで生体の飼育や稚魚の育成をしていることもあります。
緑藻類・珪藻類など悪臭を放たないグリーンウォーターは生体はもちろん稚魚の餌になるなどの効果があります。
グリーンウォーターの効果的な利用方法などについても こちらの記事 で紹介しています。
グリーンウォーターを改善しようとする前に有効な利用方法がないかを確認してみるのもいいかもしれません。
グリーンウォーターが好まれない理由
この記事を読んでいるということはグリーンウォーターを改善・解消したいからだと思います。
グリーンウォーターを改善したい理由は人それぞれかもしれませんが主な理由は以下のようなことではないでしょうか。
- 透明度がわるくて鑑賞するにそぐわない
- 生体にとって悪影響があると聞いた
- 臭い臭いがするから
好まれない理由はグリーンウォーターの種類によっても異なるでしょう。
グリーンウォーターのデメリットについても下記記事で紹介しています。
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グリーンウォーターを改善する方法
それではグリーンウォーターを改善する方法を全て紹介します。
自身のグリーンウォーターの原因が何なのかというところや、どの改善方法が効果がありそうかを考えながら参考にしてください。
UV殺菌灯で藍藻類や不純物を分解・無害化
UV殺菌灯は装置を通過する雑菌・バクテリアを殺菌するだけではなく、藍藻類や不純物を分解・無害化するとも言われています。
悪臭がするグリーンウォーターに悩んでいる人は試す価値ありです。
ただし、外部フィルターなどに接続する必要があるので使い方を調べてから購入するようにしましょう。
藍藻除去薬・アオコ除去剤を使用する
藍藻除去薬やアオコ除去剤については商品数が豊富で、正直どれがどのような効果があるのかを紹介できるほどの把握をしていません。
なかには水草や生体にまで悪影響を及ぼすものもある ため、どのように効果を発揮するのかは事前にしっかり調べる必要があります。
私がおすすめできるのはフィルターなどでは除去できないものを凝集・集めて物理ろ過に引っかかるようにして物理的に水槽から除去するもの です。
フィルターでグリーンウォーターが改善できないのは、フィルターに植物性プランクトンなどが引っかからない・素通りするためです。
そこで、その細かな植物性プランクトンなどを集めて固めることで大きくし、ウールマットなどで除去可能な状態にする除去薬が以下のものです。
100%安全かと言われると保障することはできませんが、メーカーがそう言っているので信用するしかないですね(;^_^A
ただ、植物性プランクトンを枯らしたりする効果はないため、その点は安心できるのではないかと思います。
実際に使用してその効果を紹介している動画もあったので参考にしてみてください。
水槽内の栄養・有機物を薄くする
グリーンウォーターの原因は悪臭を放つバクテリアであることもありますが、ほとんどは植物性のものです。
水草同様に水槽内の栄養を吸収するなどして増殖するため、水槽内の栄養・有機物を除去・薄くすることと、他の方法を併用することで対策することができます。
ただし完全に除去することはほぼ不可能なので、他の対策と併用するなどが必要です。
水槽内の栄養・有機物を薄くする方法は次のようなものがあります。
肥料の添加を中断する
水草育成のための肥料やさらにはソイルの栄養でさえもアオコ・青水の栄養となり、状況を悪化させる可能性が高くなります。
他の水草の成長に影響が出るかもしれませんが、グリーンウォーターの改善を第一とするなら肥料の添加を中断するのも仕方ありません。
マツモなど養分吸収・成長に優れた水草を入れる
マツモは栄養の吸収に優れていて成長が早いことで知られています。
ついでに光が当たったマツモはとてもきれいです(^^♪
マツモをできるだけ多く入れることで水槽内の栄養を吸収し、余剰栄養を減らすことでグリーンウォーターを改善することが狙いです。
個人的にマツモが好きなのでおすすめでもあります。
頻回の水換えで物理的に青水を排出させる
頻回、できれば毎日水換えをすることで物理的に植物性プランクトンなどを水槽外に排出します。
可能であれば全換水、生体への影響を懸念するなら1/3~1/2量の換水を行います。
全換水をすることでほとんどのアオコ・青水を除去することができるので効果的です。
減らした後は増えないように更なる対策をすることが必要です。
日光を当てない
グリーンウォーターも植物が原因であるため、日光が当たれば光合成をしてさらに増殖します。
直射日光が当たらない場所に水槽を置くのが基本ですが、どうしても日光が当たるのであれば遮光カーテンを取り付けたり水槽に布を被せるなどの対策が必要です。
照明を当てる時間を短くする・当てない
照明を当てる時間を短くすることでアオコの増殖を予防できます。こちらも光合成を制限する目的です。
もちろんアオコがなくなるまで照明を当てないようにできればさらに効果は上がるでしょう。
とはいえ他の水草の成長への影響も気になるところですし、どのように調整するかは自身で検討してみましょう。
フィルターの掃除・メンテナンスをこまめに行う
フィルターで微小な植物性プランクトンなどを除去することはできませんが、グリーンウォーターの増殖を助ける栄養を吸着・除去することは可能です。
吸着・科学ろ過を強化したり、フィルターの掃除・メンテナンスをこまめに行うことで水槽内の養分が増えすぎないように対策をしましょう。
植物性プランクトンを食べる二枚貝やヒメタニシ・ミジンコなどを入れる
シジミなどの二枚貝やヒメタニシ、ミジンコなどは植物性プランクトンを捕食します。
つまり水槽に入れておくだけで青水を改善してくれる効果があります。
とくに二枚貝やヒメタニシは水質浄化の効果が高く、川や池の水質改善のために利用されているほどでもあります。
ミジンコはそもそも小さすぎるため大きな効果は期待できませんが、熱帯魚やメダカなど生体の餌・栄養としても価値があります。
グリーンウォーターは対策より予防が重要
グリーンウォーターを改善するには長期間かかりますし、リセットが必要となることもあります。
また、水換えや肥料が添加できないなどで生体や水草への影響もありますね。
できてしまったグリーンウォーターは仕方ありませんが、今後はグリーンウォーター化しないように予防することを意識しましょう。
予防するためにはつぎのような基本的なことをすることです。
- 普段の水換えで養分を薄くする
- エサを与えすぎない
- 生体を入れすぎない
- 直射日光を当てない・照明時間を短くする
- フィルターのメンテナンスを怠らない
これに加え、ヒメタニシなど飼育しやすいアオコ対策生体を少量導入しておきたいですね。
とくに効果的な2つのグリーンウォーター対策
グリーンウォーター改善の対策をいろいろと紹介してきましたが、現実的に効果的な方法・おすすめの方法が2つあります。
水槽を完全にリセットする方法
グリーンウォーターは対策をしても相手が微小すぎるため、100%の改善が見込めないこともあります。
対策をしてもダメならリセットしたほうが手っ取り早いという方法です。
- 水槽内の生体は別容器に移す。
- ソイルなら全て破棄、砂利なら漂白除菌後再利用
- フィルターも徹底洗浄
- 濾材は漂白して再利用するか全交換
- 水草にもアオコが付着している可能性があるので酢対策するか破棄
このくらいのことをして徹底的に植物性プランクトンを除去しないと、リセットしても再び増殖する可能性があります。
全換水・水換えを繰り返して貝類を入れる
二枚貝やヒメタニシが植物性プランクトンを食べてくれるとはいえ、水槽全体のものを食べるのには長期的な時間が必要です。
まずは全換水・水換えを繰り返して根本的にアオコを減らした後に貝類を導入することをおすすめします。
もちろんそれに加えて照明を当てない・肥料を入れない、定期的な水換えを行うことは重要です。
まとめ・おわりに
まずはこの記事の総まとめです。お伝えしたかったのは以下のことです。
- グリーンウォーターの根絶は難しい
- アオコ対策より発生させない予防が重要
- 青水対策には水換え・栄養遮断・光合成させないが大切
- グリーンウォーターを改善できる生体の利用も有効
- 改善が難しければアオコ除去剤も有効
- 最後の手段はリセット
グリーンウォーターも珪藻・緑藻類なら生体に悪影響がなく栄養にもなるのですが、やはり水が濁ってしまうので観賞用としては好ましくありませんね。
グリーンウォーターになってしまい、改善を試みるのであればできるだけきっちり・しっかりやりましょう。
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