外掛け式フィルターの特徴や使い方を解説!
改造を少し加えるだけで濾過強化も。
特徴も改造・工夫も画像や図があり解りやすい!
外掛け式フィルター はアクアリウムの「セット販売」などでもついているため、初心者向けと思われがちですが、その特徴・メリットなどから経験者でも使用されているフィルターです。
特徴 やメリット・デメリットも再確認し、外掛け式フィルターについて理解を深めましょう。
改造 やちょっとした工夫を足すだけで濾過能力を強化することも可能です。
改造や工夫の一例も画像や図、動画も交えながらわかりやすく解説していきます。
外掛け式フィルターとはどんなものか
外掛け式フィルターとはどんなものか、まずは外観をチェックしてみましょう。
外掛け式フィルターはいろんな会社で製造されていますが、外観的には次のようなものです。
メーカーごとに多少の外観に違いがありますが、大きく異なることはありません。
外掛け式フィルターの特徴
それでは外掛け式フィルターの特徴を確認していきましょう。
特徴1:水槽の縁に掛けて使う(外掛け式)
1つ目の特徴は、 水槽の縁に掛けて使う というものです。
外掛け式という名称は、このように水槽の縁の外側に「引っ掛ける」ように使用するためについたのでしょうね。
特徴2:濾材の基本は純正カートリッジ
特徴の2つ目は、基本的な使い方では、 濾材は純正カートリッジを使用 します。
メーカー純正でなくてもセットすることは可能なものはありますが、ちょっとした形状の違いで隙間ができたり、フタがきれいに締まらなかったりということもあります。
何にしても濾材はカートリッジなので、下の画像のように、簡単にセットするだけです。
この濾材の使い方は、フィルターの中では最も簡単な使い方でしょう。
特調:水流が調整可能
フィルターの種類には水量・流量を調節できないものもありますが、外掛け式フィルターは調節をすることができます。
一例を挙げれば、下の画像のような【つまみ・ダイヤル】があるので、それをまわして水流を調整します。
水流を好む生体がいれば最大流量で使用すればいいですし、水流が苦手な生体の飼育をなら流量を減らせばいいですね。
外掛け式フィルターの仕組み
外掛け式フィルターがどのように水をくみ上げ、どのような流れで水をろ過するのかを解説していきます。
次の図をご覧ください。
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➀ モーターの動力で吸水パイプから濾過槽内に水をくみ上げます。
➁ 濾過槽内に入った水は濾材カートリッジを通り、水がきれいになります。
➂ 濾材カートリッジを通過した水は吐水口から水槽へ流れだ出します。
外掛け式フィルターでは、このような仕組みで水をきれいにしているのです。
外掛け式フィルターの濾材の仕組み
外掛け式フィルターもいろんなメーカーが製造している事を前述しましたが、カートリッジ・フィルターは構造的にはどれも極端に異なる事はなく、下記のような構造をしています。
上の図のようにカートリッジにはウール層・活性炭層があり、通水することでウールがゴミを取り除き、活性炭が臭いやアンモニアなどを吸着できる構造・仕組みになっています。
外掛け式フィルター【2つ】の種類
外掛け式フィルターの構造はあまり変わりませんが、動力となるモーターの場所によって2つの種類に分かれます。
外掛け式フィルター、水中モータータイプ
外掛け式フィルターのひとつの種類が【水中モータータイプ】で、下のようなタイプです。
それでは、外掛け式フィルターの水中モータータイプがどのようなものなのかを解説していきます。
水中モータータイプとはどんなものか
先ほどの画像を見ればすでに理解できるかもしれませんが、 モーターが水槽の水に浸る ように設置するタイプの外掛け式フィルターです。
水中モータータイプのメリット
水中モータータイプのメリットとしては、モーター音が水に吸収されるので 騒音が減少 します。
また、水温が下がりやすい冬場などでは、モーターの発熱によりわずかではあるものの 水温を維持 するのに貢献してくれます。
外掛け式フィルターも定期的なメンテナンスが必要です。水中モーターなら 水ぬれで故障する心配がない ので、丸洗いができてメンテナンスも楽に行えます。
あらためて水中モータータイプのメリットを簡単にまとめると
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●モーター音が目立ちにくい
●水温を暖めてくれる
●水にぬれても故障しない
このようなメリットがあります。
水中モータータイプのデメリット
次に水中モータータイプのデメリットを確認します。
水中モーターは水中にモーターがあるので、音が水に吸収されるため私たちにとっては静かになりますが、 熱帯魚にとっては騒音が大きくなる ためストレスがかかる可能性が否定できません。
また、水槽内にモーターが場所とるため、モーターの外観・存在感が目立ってしまうこともあります。
そして夏場はモーターの熱の影響で 水温を上昇 させる要因のひとつになってしまう可能性もあります。
デメリットをまとめると次のようになります。
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●水中に音が吸収されるため魚にストレスがかかるかも
●水槽内でモーターが目立つことも
●モーターの熱で水温上昇する可能性も
外掛け式フィルター、水上モータータイプ
外掛け式フィルターのもうひとつの種類が、水上モータータイプです。
どちらかというと、水上モータータイプのほうが種類が少ないような印象があります。
水上モータータイプとはどんなものか
水上モータータイプの一例としては下記のような商品があります。
水中モータータイプとは逆に、 モーターが水上に露出 しているタイプの外掛け式フィルターです。
水上モータータイプのメリット
水上モータータイプのメリットは水中タイプのデメリットをメリットに変えたようなものです。
水槽外にモーターがあるので 熱帯魚への騒音がなく 、モーターの 発熱が水に伝わらない 特徴があります。。
もちろんモーターの存在で 水景を損なわない のもうれしいメリットです。
水上モータータイプのメリットをまとめると
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●魚など生体への騒音によるストレスがない
●水景にモーターが映らない
●水温への影響がない
水上モータータイプのデメリット
一方で、水上モーターのデメリットは水中タイプのメリットを逆にしたようなものになります。
最大のデメリットは 水濡れに弱い ということです。
防水性が高くはないのでメンテナンス・水洗いするときには、モーターが水濡れしないように配慮しなければなりません。
そしてモーターの音を吸収してくれるものがないので、水中タイプよりも 音が目立ちがち です。
水上タイプのデメリットをまとめると
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●水濡れに弱い
●モーター音が多少気になることも
ということになります。
外掛け式フィルターのメリットとデメリット
今度は水中モーターも水上モーターもひっくるめて、外掛け式フィルターにはどんなメリットとデメリットがあるのかを紹介します。
外掛け式フィルターの9つのメリット
まずは外掛け式フィルターの9つのメリットから見ていきましょう。
比較的安く入手できる
フィルターにもいろんな種類がありますが、外掛け式フィルターは小型水槽用の外部フィルターや上部フィルターなどに比べると、比較的安価に入手することができます。
出費を抑えながらろ過を効かせたい人にはメリットとなるでしょう。
アクアリウム初心者でも設置が簡単
構造・組み立てが簡単なため、取扱説明書を見ればアクアリウム初心者にも設置が簡単にできます。
濾材のセット方法もとても簡単なのもうれしいメリットです。
水槽内の場所を取らない
投げ込み式フィルターは水槽底面の設置場所を必要としますし、スポンジフィルターも水槽内を大きく占領してしまいます。
それに比べると外掛け式フィルターは水槽の外側に引っ掛けて使うので、水槽内の場所を取らないので水槽内が比較的すっきりします。
投げ込み式フィルターについての詳しい記事はこちら
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投げ込み式フィルターのメリットやデメリットから見えてくる特徴や使い方!水作エイトコアも紹介!
スポンジフィルターについての詳しい記事はこちらから
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小型水槽の生物濾過でお勧めしたいスポンジフィルター。特徴や使い方、その効果。
飼育水に酸素が混ざりやすい
外掛け式フィルターの吐水口から水が流れる・落ちる際に、酸素を巻き込みながら水槽内に戻ります。
エアポンプを使用せずにエアレーションできるのはメリットのひとつです。
エアレーションに関する記事はこちらから
↓↓↓
エアレーションとは?エアレの効果やエアレーションの方法。隠れエアレとは?
比較的静音性に優れている
モーターが比較的小型であるため比較的静音性に優れています。
水が水槽に戻る・落ちる音は目立つこともありますが、動作音自体はあまり気になるようなものではありません。
水中モータータイプならなおさら騒音が小さくなります。
水漏れしにくい
外掛け式フィルターはホースやパーツの接続部分が少なく、接続部分もすべてろ過槽内・水槽内です。
仮に接続部分にゆるみが出ても、水槽外に水が漏れることはありません。
本体のメンテナンスが簡単
外掛け式フィルター本体の構造比較的単純です。
分解も容易ですし、フィルター・濾材の取り外しも容易です。
本体のメンテナンスが簡単なので、メンテナンスのストレスも少なくて済みます。
水槽のメンテナンスもやりやすい
外掛け式フィルターは水槽からの取り外しも簡単なので、水槽のガラス面のメンテナンスも楽に行えます。
上部フィルターなら水槽上部を大きく占領してしまい、メンテナンスしにくい面がありますが、そういった心配がありません。
フィルターだけではなく、水槽のメンテナンスがしやすいのもメリットですね。
上部フィルターに関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
上部フィルターの使い方!特徴をメリット・デメリットから紹介
小型水槽向けフィルターの種類の中で二酸化炭素を逃しにくい
小型水槽向けの主なフィルターは、外掛け式以外には【投げ込み式フィルター】【スポンジフィルター】があります。
外掛け式フィルター以外はエアポンプを動力としているため、エアレーション能力に長けています。
小型水槽で水草水槽・二酸化炭素の添加をする場合は、エアレーション能力が高すぎると二酸化炭素の添加効率が大きく低下します。
そういった意味では外掛け式フィルターが最も二酸化炭素を逃がさないフィルターと言えます。
とはいえ、小型水槽用の外部フィルターもあります。
外部フィルターはやや高価ですが、二酸化炭素添加をするくらいの予算があれば、どうせなら外部フィルターを使うほうが賢明です。
外掛け式フィルターの5つのデメリット
メリットが理解できたら次は5つのデメリットです。
メリットも重要ですが、デメリットを理解することも重要です。
外部フィルターより二酸化炭素を逃す
小型水槽用の一般的なフィルターのかなでは二酸化炭素を逃しにくいのですが、前述したように外部フィルターに比べたら二酸化炭素の添加効率は悪いです。
どんな水槽でも水草水槽で二酸化炭素を添加するなら、外部フィルターを選びましょう。
大型水槽には対応しない
私の知る限りは外掛け式フィルターは大きくても60㎝水槽の規格までです。
90㎝水槽やそれ以上で外掛け式フィルターをどうしても利用したいなら、ひとつの水槽に複数の外掛け式フィルターを利用する必要があります。
しかしそれは現実的ではありません。
比較的、濾過能力が低い
外部式フィルターはたくさんのメリットがありますが、濾過能力は比較的低めです。
投げ込み式フィルターやスポンジフィルターに比べると濾過容量が少なく、濾材の交換時期も早いのでどうしても濾過能力は低いといわざるを得ません。
長期運用には不向きか(コスト面)
外掛け式フィルターの濾材の構造を前述しましたが、主な濾材が薄いウール膜と活性炭でしたね。
活性炭はアンモニアなどの吸着の限界があるので、定期的な交換が必須です。
濾材の交換頻度も多いため、交換のたびにろ材の交換費用がかかります。これが年単位で続けば割高な維持費となります。
水の音が気になることも
アクアリウムでは水の音がすることが多いです。
外掛け式フィルターでは水を上から落とすように流し込むため、水の音が目立ちがちです。
スポンジフィルターや投げ込み式フィルターでは気泡の【ブクブク】というような音が目立ちますが、外掛け式フィルターでは水の音が気になることがあるかもしれません。
外掛け式フィルターの騒音の3つの原因
この記事では音・騒音に関する内容がいくつも出てきました。
外掛け式フィルターの騒音は3つの原因があります。どんなものが騒音の原因になるのか、あらためてまとめました。
騒音原因1:モーターそのものの音
小型のモーターとはいえ、水をくみ上げるだけの力を生み出します。
モーターが動作すればどうしても音が出てしまいますが、外掛け式フィルターの騒音の原因としては最も小さな要因です。
騒音原因2:本体と接触しているものとの振動
モーターの振動が本体・濾過槽に伝わることがあります。
本体をきちんと水槽に設置していれば振動が水槽など周囲に伝わることはあまりありません。
しかしきちんと設置していない・ずれていたりすると、本体の振動が水槽に大きく伝わり、騒音の原因となります。
外掛け式フィルター本体と接触しているものとの振動の音は、なかなか不快なものです。
振動のような騒音がする際は、設置方法を見直してみましょう。
騒音原因3:水が水槽に流れていく音
何度も上がっていますが、外掛け式フィルターから水が水槽に流れていく音が気になることもあります。
人によっては水の音は心地よいかもしれませんが、そう感じない人もいるものです。
水の音が気になる場合は、音を小さくするような工夫・改造をしてみるといいですね。
工夫や改造についてはこの後に紹介していきます。
外掛け式フィルター適応の熱帯魚
外掛け式フィルターの特徴やメリット・デメリットを紹介してきました。
外掛け式フィルターがどんなものなのかも理解できて来たと思いますので、外掛け式フィルターはどんな熱帯魚に適応するのか、またどんな熱帯魚には適応しないのかを紹介します。
外掛け式使用がおすすめのアクアリウム
まずは外掛け式フィルターの使用がおすすめのアクアリウムから紹介します。
外掛け式なら小型水槽
外掛け式フィルターは小型水槽向けということは前述したとおりです。
大型水槽には向かないので、小型水槽までの使用に控えておきたいものです。
小型水草水槽
二酸化炭素の添加の有無は別として、小型水槽での水草育成・小型水草水槽には外掛け式の使用がお勧めです。
理由は【水槽内の場所を占領しないこと】【水槽内の外観を崩しにくいこと】この2点です。
スポンジフィルターも投げ込み式でも水槽内に設置するフィルターなので、水草よりもフィルターのほうが目立ってしまいがちです。
外掛け式フィルターは水槽の外に設置するタイプのフィルターなので、水草よりも目立つことなく、水草を引き立たせてくれます。
テトラ系・水流を好む魚の飼育
外掛け式フィルターは水を上から流し込むように吐水するため、水流がつきやすい特徴もあります。
そのため水流を好むようなテトラ系の飼育に向いています
サブフィルターとして利用
現在使用しているフィルターだけでは濾過能力不足を感じることもあるかもしれません。
小型水槽ではとくに水槽が狭いので、投げ込み式やスポンジフィルターを2つ使用すると、かなり水槽内が狭くなってしまいます。
そんなときには水槽内を占領しない外掛け式フィルターをサブフィルターとして利用することをおすすめします。
外掛け式使用がお勧めできないアクアリウム
外掛け式の使用がお勧めできないアクアリウムもあります。
どんなアクアリウムが外掛け式がお勧めできないのかチェックしてみましょう。
60㎝以上の水槽
60㎝水槽までなら外掛け式でも対応できるものがありますが、それ以上の水槽サイズになると適応の外掛け式がありません。
前述したように60㎝以上の水槽にはお勧めできません。
水質変化に弱い生体
小型水槽は水量が少ないのでただでさえ水質が変化しやすい環境です。
そんな状況で濾過能力が低めの外掛け式を利用するのはリスクも伴います。
ビーシュリンプなど水質の変化に弱い生体もいるので、そういった個体を飼育する際はできるだけ水質の変化を抑えたいものです。
外掛け式はろ材の交換が頻回となり、活性炭の吸着能力がなくなるとそれ以上水をきれいにすることができません。
濾材を頻回に交換すれば大丈夫ですが、しょっちゅう交換できない場合は水質の変化が起こりやすいのでお勧めできません。
アクアリウムを安く維持したい人
外掛け式の濾材は頻回に交換しなければならないため、コストがかかってしまいます。
導入する費用は少なくても濾材にお金がかかるため、長期的な視点で考えると高くついてしまうのは前述したとおりです。
安く済ませたいならスポンジフィルターか投げ込み式が小型水槽向けです。
外掛け式フィルターの使い方・設置方法
外掛け式フィルターは比較的構造や組み立てが簡単なため、初心者にも簡単に設置できることは前述したとおりです。
とはいえ、どのように設置するのかイメージがつかない方もいるかもしれませんね。
外掛け式フィルターの使い方・設置方法を紹介している動画を紹介しますので、参考にしてみましょう。
動画ではかなり小型の外掛けフィルターでしたが、サイズが大きくなろうがセット方法はとくに変わりありません。
いくつかの動画をチェックしましたが、全ての外掛け式はほぼ組み立てられた状態で梱包されていました。
スポンジや濾材などを簡単に装着してすぐに使える状態で販売されているようです。
外掛け式フィルターのメンテナンス方法
外掛け式フィルターの普段のメンテナンスはろ材の交換くらいですが、たまには濾過槽やパイプ、モーター内部のメンテナンスもしたいものです。
そういったメンテナンスをすることで揚水できる量を回復させたりすることができます。
外掛け式フィルターのメンテナンス方法も動画で紹介します。
まずは普段やるような一般的なメンテナンスの動画です。
この動画では水中モーターのメンテナンス方法が解らなかったので、モーターのメンテナンスの動画も紹介します。
動画では濾材カートリッジ以外のものも濾材として濾過槽に入っていましたね。
ちょっとした違いはありますが、メンテナンスはこの動画のような流れで行います。
改造・工夫してろ過能力強化も
アクアリウムの楽しみのひとつが、備品などの改造や工夫です。
外掛け式フィルターも例外ではなく、いろんな改造や工夫をして濾過能力を強化しているアクアリストもたくさんいます。
濾過強化だけではなく、いろんな改造や工夫がされています。興味があるものがあれば参考にしてみてはいかがでしょうか。
改造:生物ろ過濾材を入れて生物ろ過強化
外部フィルターの欠点を補うように、生物ろ過濾材を濾過槽に追加して生物ろ過を強化する改造・工夫です。
リングろ材・ウール・スポンジなどいろんなものを利用していましたね。このようなものでも生物ろ過を簡単に強化できるのも外掛け式フィルターの魅力かもしれません。
改造:流動ろ材で濾過強化
流動ろ材とは流動フィルターで利用されるろ材のことです。
アクアリウムではまだあまり聞き慣れないですが、水処理施設などで以前より採用されているろ過方式で、その信憑性や実績も間違いありません。
流動ろ材を利用してろ過強化をしている改造の動画はこちらです。
濾材が濾過槽でグルグルと回り続けていましたね。
濾材が回り続けることで、ろ材全体で効率よく生物ろ過を効かせることができます。
流動フィルターに関する詳しい内容はこちらから
↓↓↓
流動フィルターの特徴や使い方。初心者でも可能な自作方法も紹介
改造:水流を緩やかに・静音性アップも
改造や工夫は濾過能力強化ばかりではありません。吐水口からの着水時の音をほぼ無音にするようなものもあります。
下の画像を参考にしてみましょう。
これは外掛け式フィルターの吐水口にウールマットを挟んでいるようですね。
水をウールマットに沿わせることで水流が弱まり、着水時の音も無音に近い状態までできるようです。
音に悩んでいてウールが余っていればやってみる価値はあるかもしれませんね。
ウールにも濾過バクテリアは繁殖できるので、生物濾過強化目的としても適いそうです。
外掛け式フィルターを選ぶ基準
水中モーターか水上モーターか。
外掛け式フィルターには2つの種類があることをお伝えしました。
どちらもメリットとデメリットがあるので、どちらを選んでいいか悩んでしまうこともあるかもしれませんね。
水槽内の外観を重視したいなら
外掛け式フィルターとはいえ、 外観を重視したければ水上モータータイプ の一択です。
アクアリウムは水景も美しくしたいので、水槽内に入る機械類はできるだけ少なくしたいものです。
メンテナンスを重視するなら
アクアリウムではメンテナンスも重要です。
メンテナンスを充分に行うなら水中モータータイプ を選びましょう。
水濡れを気にせず濾過槽まで丸洗いできるのは大きな魅力です。
水中モータータイプの外掛け式フィルターも多くありますが、人気のあるテトラの商品を一例として紹介します。
結局は外観重視?好み次第で!
水中タイプも水上タイプもそれぞれにメリット・デメリットがあります。
モーターの音の違いなどいろいろ解説してきましたが、それらが極端に私たちの地に状生活に支障をきたすレベルだったり、アクアライフに支障をきたすようなものではありません。
結局のところは商品の外観を重視したり、好み次第で選んでもとくに問題はありません。
濾過槽の広さで選ぶ
外掛け式フィルターの構造は同じようなものであっても、濾過槽が広いものもあります。
濾過槽が広ければ上記で紹介したように、濾材を追加して濾過能力をアップさせたりという改造・工夫もできます。
生物ろ過が脆弱な外掛け式なので、スペースにリングろ材などをいれると外掛け式フィルターの欠点を補えます。
【後から手を加えたい】という人はろ過槽の広い物を選ぶのもいいですね。
濾過槽が広い外掛け式フィルターといえば、GEXの商品ですね。改造などの動画でも多く見かけます。
静音性で選ぶ
もともと騒音の小さな外掛け式フィルターですが、その中でも騒音が小さいと評判のものがあります。
はじめは音が気になるかもしれませんが、次第に慣れてくるものです。
とはいえ、どうしても音が気になるのであれば静音性に優れた評価のあるものを選ぶといいでしょう。
静音性に優れていると言うクチコミのある商品はなかなか個人差があるようです。
水量調整機能の有無
ほとんどの外掛け式フィルターはフィルター内に流れ込む水量を調節することができます。
ところがなかには水量を調節できないものもあるようですので、水量調節機能が欲しければ水量調節機能の有無を確認してから選ぶようにしましょう。
むしろ、水量調節機能があって困ることはないので、是非あるものにしてください。
吐水口の形状で選ぶ
吐水口の形状はメーカー・商品によって異なってきます。
吐水の勢い・向きを調節できないものもあれば、吸水量はそのままで吐水の勢いを緩めることができるものもあります。
一例を挙げると下のようなものになります。
改造目的やろ材の追加にも適しているGEXのラクラクパワーフィルターシリーズです。
この外掛け式フィルターは下の画像のような吐水口になっています。
この吐水口の溝は角度調整が可能で、水をそのまま落とすこともできますし、溝で一旦水流を弱めて水槽に流すこともできます。
エアレーション機能の有無で選ぶ
外掛け式フィルターは吐水時にエアレーションを得ることができますが、濾過槽に入り込んだ時点でエアレーションをかける機能がついているものもあります。
こちらもGEXのラクラクパワーフィルターシリーズです。
画像でエアチューブがありますが、水流にエアーをからませることでエアレーションをかけることができます。別に電源を要さないためとても便利です。
濾材に繁殖している濾過バクテリアも酸素を必要としています。ろ過槽内でエアレーションをかけることで濾過バクテリアが活性化して濾過能力を高めてくれるのも期待できます。
もちろん単純にエアレーション能力の強化という意味でもありがたい機能です。
呼び水機能の有無で選ぶ
外掛け式フィルターのセット方法は動画などで紹介しましたが、電源を入れてフィルターを稼働させても水を濾過槽に汲み上げきれないものも多くあります。
その場合は、コップなどを使って濾過槽に水をあらかじめ入れておかなければなりません。
たいした作業ではありませんが、この手間が面倒という人もいることでしょう。
そんなアクアリストにぴったりなのは 呼び水機能 です。
呼び水機能とは、濾過槽に水を入れなくても電源を入れるだけで自動で濾過槽に水をくみ上げ、そのまま稼働してくれるものです。
呼び水機能付きの外掛け式フィルターは次のようなものがあります。
この機能もテトラのオートワンタッチフィルターシリーズが一例です。
クチコミ・信頼性・実績で選ぶ
「いろいろ解説されてどれがいいかわからない!」という方は、商品の口コミなどを参考にしてもいいかもしれません。
外掛け式フィルターで最もクチコミで人気の種類は次のものでした。
これはひとつのサイトの中でもっともクチコミ・評価が高いものでした。
コンパクトさでは今一つかもしれませんが、やはり濾過槽が広いことが人気の理由でしょうか。
他のサイトも参考にしてみるとクチコミ・信頼性・実績などを知ることができ、良いフィルター選びができるのではないでしょうか。
おわりに
外掛け式フィルターの特徴は簡単に使える反面、そのままでは濾過能力に不安が残るようなこともありましたね。しかし、工夫や改造次第で濾過能力は強化することができます。
私もいろんなアクアリウム用品の改造や工夫をしてきましたが、外掛け式フィルターではやはりリングろ材を追加したり、カートリッジを外してリングろ材だらけにしてたりしました。
そういったところもアクアリウムの楽しいところだと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!(^^)!
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