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アクアリウム初心者が失敗しやすい10項目と対策・改善方法。みんながどんなトラブルで失敗しているのかも紹介。

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アクアリウム初心者が失敗しやすい10項目。
トラブルになる理由とその対策・改善方法を紹介。
皆がどんな事で失敗したのかなどの例も紹介します。

 
 
 
アクアリウムを始める事でテンションが上がりますが、テンションだけに任せてアクアリウムをやっていると失敗・トラブルの原因となります。

アクアリウム初心者の場合はやりたい事が先になり、基本的な事・大切な事を見落としがちです。

そしてアクアリウム初心者だからこそ同じような事で失敗・トラブルを起こしがちなところもあり、初心者だからこそアクアリウムの初期にはどんなトラブルを起こしやすいのかを知っておく必要もあります。

他者の失敗を知ることで、自分が同じ失敗をしないようにしたいですね。

今回はアクアリウム初心者が起こしやすいアクアリウムの失敗やトラブルの原因と、その対策。そしてみんながアクアリウムでどんな失敗をしているのかを紹介します。
 



 
 

失敗➀初心者だからと小さい水槽から始めるのは間違い

最も多い失敗だと思うのが 初心者だから小さい水槽を と遠慮してアクアリウムを始めてしまうことです。

しかし、なぜ小型水槽から始めるのは間違いなのでしょうか。そしてどうすればいいのでしょうか。
 
 

小さい水槽は水質管理が難しい。小型水槽は上級者向け

小型水槽にはおしゃれでインテリアとしても最適な種類のものが多くあります。
 

 
 
ところが アクアリウムで大切なのは水質をきれいに・状態のいいものに保つこと です。アクアリウムの飼育水は私たちにとっての空気と同じようなものですから、そう考えると水質をきれいに保つことの重要さは納得できるのではないでしょうか。

小さい水槽だと水の量が少ないためすぐに水温が変化しやすいですし、ちょっと汚れが入っただけで水質も悪化しやすくなります。

とはいえコンパクトな水槽はインテリアとしても美しいためチャレンジしてみたくなりますよね(^^♪

敷居は高くなりますが、しっかり管理してみる!やってみたい!という方はチャレンジしてもいいと思います。
 
 

対策:小型水槽は難しいことを意識して60㎝水槽から始めよう

知識をたくさんつければ初心者でもうまくやれるというものではありません。やはり一般的な知識だけでは補えないもの・経験がものをいうことはたくさんあります。

自分の知識を自負せずに 小型水槽は管理が難しい ということを意識し、できれば60㎝水槽から始めてみましょう。

大きな水槽になると予算もかかると思われがちですが、モノの選び方次第では30㎝水槽でも60㎝水槽でもそんなに大きくはかわりません。
 

 
 
管理のしやすさ・失敗しにくいことを意識して大きめの水槽から始めることをおすすめします。
 
 

失敗➁水槽セッティング後すぐ熱帯魚飼育を始めて死なせるトラブル

新しい水槽や備品でセッティングしたのに熱帯魚の飼育を始めると次々に死なせてしまうというトラブルは比較的起こりやすいものです。

なぜ水槽セッティングしたばかりの環境ではトラブルが起こってしまうのでしょうか。また、どうすればトラブルを回避できるのでしょうか。
 
 

新品水槽セットなのに失敗する理由は濾過バクテリアとアンモニアの関係

アクアリウムを新品水槽セットで立ち上げた時は気持ちが良いものです。しかしこの立ち上げたばかりの時期こそが一番失敗しやすい時期でもあります。

それは濾過バクテリアとアンモニアの関係にトラブルの原因があります。立ち上げたばかりのアクアリウムでは水をきれいにするフィルター・ろ過器には濾過バクテリアが繁殖できていません。

熱帯魚を飼育しているとエサの破片や食べ残し、フンや枯れた水草などから アンモニアが発生 します。

この アンモニアを分解してくれるのが濾過バクテリア です。つまりアンモニアを発生させる要因はたくさんあるのにそれを解決してくれるものがまったくないのです。

汚染物質は出るのに処理能力がない…これでは悪いことしかおこりません。
 
 

どうしてもすぐに熱帯魚を飼育したい場合は

本来なら水槽をセッティングして濾過バクテリアがある程度繁殖する4週間程度までは熱帯魚は飼育しないほうが無難ですが、それだけでは物足りない・寂しいという人も多いでしょう。

どうしてもすぐに熱帯魚を飼育し始めたい場合には次のようなことで対処できることもあります。
 
 

できるだけ丈夫な熱帯魚(パイロットフィッシュ)を選ぶ

熱帯魚にはアカヒレやネオンテトラなど水質の変化に強いとされる熱帯魚がいます。パイロットフィッシュとも言われていますが、そういった魚から飼育し始めることで多少のアンモニアでは体調を崩しにくいということもあるようです。

しかし発生したアンモニアを分解することができない環境なので水換えなどで水槽外にアンモニアを含む水を出してあげましょう

変化に強いだけであり、アンモニアの影響を受けないわけではないことを意識してください。
 
 

アクアリウム立ち上げ時の生体は少なめに。少しずつ増やす

アクアリウムを立ち上げたばかりのじきでは濾過バクテリアが少なく、排泄物やエサの食べ残しから発生する毒性のあるアンモニアを分解する能力が低い事は前述したとおりです。

前述したアカヒレやネオンテトラは2匹くらいから飼育し始めましょう。多くの生体を入れると比例してアンモニアの量も増加しやすくなります。

まずアクアリウムを立ち上げる時には30㎝程度の小型水槽なら2匹程度のパイロットフィッシュくらいで初めてみましょう。立ち上げの時から多くの生体を入れるとアンモニアが増えすぎて熱帯魚は体調を崩してしまいます。

濾過バクテリアがある程度繁殖している4週目くらいからは熱帯魚を1~2匹程度追加してみましょう。濾過バクテリアは ある程度繁殖しているだけであり充分な量が繁殖しているわけではありません。 あくまで、少しずつ増やすことを意識してください。

急に熱帯魚を増やしても濾過能力・濾過バクテリアの量が追い付かないことがあります。
 
 

水換えの頻度を多くする

発生したアンモニアを物理的に水槽外に排出させる方法が水換えです。

アンモニアを分解できないのであればアンモニアを撤去してやろうという考え方です。水換えすることでアンモニアを水槽外に出してきれいな水を補充するため手っ取り早く水をきれいにすることができます。

ただし水換えという行為そのものは熱帯魚にとってはストレスになる行為でもあることは意識したいですね。上から水をザバーッと入れられるのは小さな熱帯魚にとってはストレスです。
 
 

人工的に濾過バクテリアなどを添加する

私は使用したことがありませんが、濾過バクテリアを含む液体などを水槽に添加するというものがあります。
 

 
 
人為的に濾過バクテリアを添加することに対しては賛否両論ですが、実際に効果を得られているからこそ使用され続けられているのだと思います。

また、アンモニアを吸着して無害化できるようなものも出ています。アクアリウムショップなどでも実際に使用されているようですし、やはり効果はあるのでしょう。
 

 
 
こういったものを使用することでアンモニアを分解したり無害化させることも手段のひとつです。
 
 

一番のおすすめは他の水槽からバクテリアをもらうこと

これはアクアリウム経験者ならほとんどがやっていることだと思います。初心者で他に水槽がないのであれば、既に水槽を持っている知人などに頼んで 使い古しの濾材をもらって自分の水槽に入れること です。

濾材などは新品のほうがいいような気がするかもしれませんが、中古の濾材は宝の山です。すでに飼いならされた濾過バクテリアが大繁殖しているろ材を自分の水槽に入れることで、濾過バクテリアが他の濾材にも移り、繁殖スピードが劇的にアップします。

濾材がもらえない場合は濾材のしぼり汁?ろ材のすすぎ水でも濾過バクテリアは入り込んでいるので、そういったものでももらえるとありがたいですね(^^♪
 
 

濾過バクテリアがある程度定着し始めるのは1ヶ月後くらいから

ある程度アクアリウムが立ち上がる・濾過バクテリアが定着してくるのが1ヶ月後くらいになりますが、だからといって突然熱帯魚などの数を増やすのは失敗の原因です。濾過バクテリアは増えてきたかもしれませんが、そうはいってもやっとパイロットフィッシュが出すアンモニアを分解できる程度だと考えた方が良いでしょう。

その環境に一気に熱帯魚を増やすと発生するアンモニアも増え、既存する濾過バクテリアだけでは分解が間に合いません。せっかく立ち上がりかけたアクアリウムが失敗する原因になります。
 
 

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失敗➂エサの与えすぎで水質が悪化するトラブル

熱帯魚が生きていく上で必要となるエサですが、このエサも与えすぎると水質が悪化するトラブルの原因となります。

なぜ水質が悪化するのか。また、どう対処すればいいのでしょうか。
 
 

エサの与えすぎで失敗する理由は【栄養】

エサは熱帯魚の栄養となるので当然【栄養】が豊富に含まれています。エサを全て熱帯魚が食べてくれればいいのですが、エサを投入したときや熱帯魚がエサを加えたりすることでエサが砕けて水中にも栄養が漏出します。

エサから漏出した栄養は水槽内で発生するコケや水草の栄養にもなりますが、それでも 吸収されない分はアンモニアを発生 させます。

ほかにもエサを与えることで必然的にフンも多くなります。 フンの中にも吸収されなかった養分が混じっており、これがまたアンモニアを発生 させます。

エサを与えれば多少の食べカス・食べ残しが必ず出ますし、糞の量も増えて水を汚しやすくなります。つまり食べ残しや排泄物から発生するアンモニアが増えてきます。

アンモニアが発生する事で魚が病気になったり最悪の場合は死んでしまう事になります。
 
 

エサの与えすぎによるトラブルの対策は

かわいいがため・世話をしたいがためのエサの与えすぎですが、対策としてはどのようなことを意識していけばいいのでしょうか。
 
 

エサを与える頻度を減らす

熱帯魚のエサとして市販されれいるものには“1日に2~3回、〇分で食べきれる程度を与える”という表現がされていることがあります。

販売・製造元がそう言っているのであまり強くいえないところもありますが、“エサは週に1回、少量で大丈夫”というのが【私の意見】です。

私の意見と述べましたが、周囲のアクアリウム仲間でも毎日エサを与えている人はあまりいません。
 
 

どうしても毎日エサを与えたいというのなら

熱帯魚がエサをねだるような姿を見せるのはなんともかわいいものですし、エサを食べる姿もかわいいものです。

毎日エサを与えたいという気持ちはすごく分かります。どうしても毎日エサを与えたいというのであれば、少量ずつを与えて一回量を減らすようにしてみましょう。
 
 

私達にはほとんど見えない様なコケを食べている熱帯魚もいます

小型の熱帯魚はときどき水草をつつくような行動をとります。色んな意味があると思いますが、これは水草などに発生した微小なコケを食べているとも言われています。

私が外で飼育しているメダカ水槽ではエサを与える事がありませんが、死ぬ事はありません。自然と発生したコケなどを食べているのだと思います。

つまり私たちがエサを与えなくても自然と発生したコケを少しずつ食べている事もあるのです。そういったこともあるのでエサの頻度を落としても良いのではないでしょうか。
 
 

失敗➃水換えをさぼる・水換えの頻度が少ないため水質の悪化

水換えが重要なのはすでに分かったと思いますが、その 水換えをさぼることで水質が悪化するのは当然 ですが、基本的な水換えをしていても水質が悪化することがあります。

その原因と対処法は次のようなものがあります。
 
 

水換えをサボッたつもりがなくても水質が悪化することも

水換えの 基本 は1週間に一回、1/3の量を行うのは常識ですね。

しかしそれはあくまで基本でしかありません。濾過バクテリアが少なかったり生体が多かったり、エサの回数が多かったりするとその頻度の水換えでは追い付かないことがあります。
 
 

水換えをさぼるとアンモニアなど有毒物質が蓄積します

しっかりと濾過バクテリアが繁殖していれば別ですが、水換えをさぼることでアンモニアなど有害な物質が蓄積することになります。

まずは基本的な頻度と量の水換えをしなくてはなりません。

私は水質悪化が怖いので、現在のアクアリウムでは週一回のエサの頻度と1~2週間に1度の水換えを行っています。基本とは大きく外れるかもしれませんが、これでアクアリウムを維持できているのも事実です。
 

 
 

1回/週、1/3量の水換えでは間に合わないことも

アンモニア濃度などは試薬で測定することも可能です。
 

 
 
1回/週・1/3量の水換えでも生体が調子を崩すようならこのようなアンモニア測定キットを使用してみるのもいいでしょう。

アンモニアが多く発生するような環境のアクアリウムでは基本的な水換えでは間に合わないこともあります。

私が以前やっていたアクアリウムは超過密水槽で毎日エサを与えていたので 毎日水換えをしていました。
 
 

水換えが重要であることの認識と環境に合わせた水換えをすることが必要

いままで水換えのことを伝え続けているので水換えが重要であることは今更ですが、水換えをしなければアクアリウムは維持できないと意識しても間違いではありません。

そしてさらに大切なのは 環境に合わせた頻度の水換えを行うこと です。

毎日たくさんのエサを与えるのなら毎日水換えをしなければならないかもしれませんし、一週間に1度の適度なエサで少数の熱帯魚のみを飼育するのであれば水換えも1回/月で充分であることもあります。

経験を積まなければつかめないとこでもありますが、 自分の環境に合わせた水換えが必要であることを認識 しましょう。
 
 

失敗➄水槽ので多くの生体を飼育して水質が悪くなるトラブルも(過密水槽)

水槽セッティングすぐに多くの熱帯魚を飼育し始めると失敗しやすいことをお伝えしました。

ところが、濾過バクテリアが繁殖して安定した水槽であっても、多くの生体の飼育(過密水槽)することで水質が悪くなることがあります。
 
 

過密水槽で失敗する理由は

もう予測できる頃だと思いますが、過密水槽をやっていても良いことはありません。強いて言うならいろんな魚がいて飼育者が自己満足しているというとこくらいでしょうか。

過密水槽=エサが多くなる=排泄物が多い=水質悪化 となるのですから飼育される熱帯魚もいい迷惑です。

例えが良くないかもしれませんが、難民キャンプのように一か所に多くの人間が集まり生活をしていると病気なども蔓延しやすかったりしますよね。公衆衛生的にその環境はあまり良くありません。

熱帯魚の飼育だって同じようなことが言えるのです。
 
 

すでに過密水槽となっている場合の対策は

すでに過密水槽になっている場合は水換えの頻度を上げることと、フィルターを増やすことくらいでしょう。

水換えでアンモニアや雑菌などを水槽外に排出して新しい水を入れることでこまめにきれいにすることができます。

また、飼育数が多くて水がきれいにできないのであればフィルター・ろ過器を増やして水をきれいにする能力を高めるしかありません。
 
 

過密水槽になりそうなときは自分の負担が増えることを覚悟・意識しましょう

沢山の熱帯魚を飼育したいという気持ちはすごくわかります。しかし過密水槽になったらメンテナンスのために自分の負担が増えることを考えましょう。

本当に水換えがきちんとできるのでしょうか。面倒になりませんか?
過密水槽にして熱帯魚が死んだり松かさ病などになったりして辛い思いをしたりモチベーションが下がりませんか?
負担になるのは飼育者だけではなく、一番負担・ストレスを抱えるのは熱帯魚です。
 
ベタという熱帯魚の鱗がめくれ上がり松ぼっくりのようになっています。これを松かさ病と言います。
 
こういった面をしっかりと覚悟・認識してもう一度考えてみましょう。
 
 

失敗➅掃除・メンテナンス・水換えのやり過ぎで水質が悪化するトラブルも

ここまで水換えやメンテナンス・掃除をしっかりやることの大切さをお伝えしてきましたが、やり過ぎもよくありません。

やり過ぎることで水質が悪化するトラブルの原因となることもあるのです。
 
 

掃除・メンテナンスのやり過ぎでで失敗する理由は

掃除・メンテナンスをすることは水槽や水がきれいになり良いことばかりだと思われがちですが、過度なメンテナンスや水換えは良くありません。

なぜそんなことになるのかを紹介します。
 
 

掃除・メンテナンスのやり過ぎで起こる失敗

掃除・メンテナンスのやり過ぎで とくに起こりやすいのがフィルター・濾材の洗浄です。

濾材には濾過バクテリアが繁殖していますが、濾材の細かな隙間に入り込んでいるだけなのですすぎ洗いしすぎると濾過バクテリアが流れ出してしまいます。

濾過バクテリアが急に減少することでアンモニア処理能力などが低下して失敗・トラブルの原因となります。
 
 

水換えのやり過ぎで起こるトラブル

アクアリウムでは急激な水質の変化は熱帯魚などにとってストレスになります。

水換えで汚れた水をきれいにすること自体は良いことなのですが、 急に水質が良くなりすぎても結局は水質の変化がありすぎて熱帯魚のストレスになることもあります。
 
 

掃除・メンテナンス・水換えによるトラブルを減らす対策は

掃除・メンテナンス・水換えは重要ですが、それがトラブルの原因となることが解りました。それらのトラブルを回避するために次のようなことを意識して対策してみましょう。
 
 

濾過バクテリアを減らさないことを意識する

濾材の目詰まりが起こると濾過効率が悪くなるのでろ材のすすぎ洗いは重要です。

ただし、ろ材には濾過バクテリアが繁殖しているのですから 濾過バクテリアを減らさないようにと意識だけしておきましょう。
 
 

水質悪化して水換えではなく、悪化予防のために水換えすることを意識

水換えをするにしても、 水質が悪くなって水換えをするのではなく水質が悪くならないように水換えをする ということを意識してみましょう。
 
 

底床にも濾過バクテリアが繁殖していることを意識する

濾過バクテリアが繁殖しているのはフィルター・濾材だけではありません。底床材を使用している場合は底床材の隙間にも濾過バクテリアが繁殖しています。

底床材の隙間に入り込んだゴミやフンなどを プロホースなどで掃除 することがあると思いますが、一度に底床材全面の掃除をするとフンやゴミだけではなく 濾過バクテリアも一緒に吸い出してしまうことになります。

とくに底面フィルターを使用している場合は底床材がろ材になるため、過度な掃除は致命的になります。

底床材の掃除も何度かに分けで掃除・メンテナンスするように心がけましょう。
 
 
底面フィルターについて詳しく知りたい方は下記記事で紹介をしていますので参考にされてみてください。
 
 
 
底面フィルターの特徴や使い方。設置・掃除まで画像付き解説!
 
 
 

失敗⑦なんでも混泳させて小型魚が喰われることも

混泳をさせることで小型魚がつ疲れたり喰われるようなことも起こりやすい失敗です。
 
 

初心者にありがちな小型魚とエンゼルフィッシュの混泳による失敗

初心者の混泳の失敗でとくに耳にするのが ネオンテトラ(小型カラシン)とエンゼルフィッシュの混泳 による失敗です。

成長したエンゼルフィッシュにとってネオンテトラなどの小型の熱帯魚は餌でしかありません。明らかに食べなかったとしても追い回してつついたりするなどしてダメージを与えることで結局は殺してしまうことになります。

ミナミヌマエビやシュリンプ系も食害にあいやすいですね。
 
 

熱帯魚にも縄張りを持つものや気性が荒い種類もいます

エンゼルフィッシュもそうですが、他にも闘魚とも呼ばれる【ベタ】や、コケ取り・掃除屋で知られるセルフィンプレコやサイアミーズフライングフォックスなども成長すると気性の荒さが目立ってきます。

このように縄張りを持ったり徐々に気性の荒さが出てくる生体もいます。
 
 
 
セルフィンプレコの性格・混泳は?セルフィン初心者に飼育基礎知識を。セルフィンは飼育しやすい魚だが注意しておきたい点も。メリットやデメリット、実際に飼育した人の声も紹介。
 
 
 

混泳で失敗しないために

混泳で失敗しないために次のようなことを意識してみましょう。
 
 

混泳させる前に性格・気性を調べましょう

大前提ですが、混泳させる前にはその熱帯魚の性格・気性を調べて混泳できるのかを調べてみましょう。

ショップ店員に尋ねてもいいですしスマホなどでネット検索してもいいですね。

何も情報がないまま飼育を始めることだけは避けてください。
 
 

情報を鵜呑みにすると失敗することも。しっかり調査しよう

アクアリウムあるあるになるかもしれませんが、ショップやネット上の情報を鵜呑みにすることで失敗することもあります。

調査するときは一人の意見やひとつのサイトだけの情報を鵜呑みにするのではなく、いろんなサイトの情報をみたり店員のアドバイスも併せて判断するようにしましょう。
 
 

混泳できないと言われても混泳できる場合も

これを言うと混乱するかもしれませんが、 混泳がダメだと言われる熱帯魚でも混泳できる場合もあります。

熱帯魚にも各々性格があり、性格が荒いと言われていてもその中でも穏やかめの個体もいます。また、隠れ家を設置したり広い水槽があれば混泳できるということもあります。

混泳できるかもしれない と勘ぐって失敗することもあると思いますが、どうしても混泳させたい場合は どうやれば混泳できるのか を考えるのも面白いものです。
 
 

失敗⑧日当たりの良い場所に水槽を設置してトラブルが起こる

水槽って部屋のど真ん中に設置しているような初心者はほとんどいないでしょう。おそらく壁際や窓際などに設置することが多いのではないでしょうか。

しかし壁際・窓際に設置するからこそ起こりやすいトラブルが 日当たり です。
 
 

熱帯魚といっても熱いのは苦手

熱帯魚だから暑くても大丈夫だと思われがちですが、もともと生息しているのは水槽ではなく河などなので水量が多く流れがある場所に生息しているため水温自体はそう高くなることはありません。

一方で私たちの水槽のような環境では、水の流れもなく溜め込んだ水の中で飼育しているだけです。同じ外気温であっても大きな河川と水槽環境では水温は全く異なります。

熱帯魚だって30度を超えるような水温は苦手なのです。苦手どころか致命的なことにもなりかねません。
 
 

直射日光は水温上昇に影響します

当然ですが直射日光は水温上昇に大きく影響します。私達でも夏場の直射日光で体調を崩すこともあるため帽子をかぶったりしますよね。

窓際に水槽を置くと場所・方角によっては直射日光が当たり、夏場は目も当てられないほどの高水温になってしまうこともあります。

多くの熱帯魚は30~32℃以上の水温ではダメージを受けるとも言われています。直射日光が当たらなくても夏場の水温は簡単に30度を超えるのが当たり前です。
 
 

日光を浴びるとコケの繁殖を促します

水草の育成には日光というか光が必要ですよね。そこで注意したいのが 必要のないコケだって日光を浴びることで育成しやすくなります。

コケも植物の一種だということを念頭に置いたほうがよさそうです。
 
 

涼しい部屋・直射日光が当たらない場所を選びましょう

直射日光が当たらない場所に水槽を設置するのは大前提ですが、できれば家の中でも涼しい場所に水槽を設置したいものです。

直射日光が当たらなくても窓からすぐ近くまで日光が差していれば水温は上昇しやすいものです。

どうしても設置場所を選べないこともあるかもしれませんが、直射日光だけは当たらないような場所を検討してください。
 
 

アクアクーラーやファン(旋風機)を使用して水温を下げる

水温の上昇を抑えたり上昇した水温を下げるための備品があります。それが アクアクーラーやファン(扇風機) です。

どれだけ日陰に水槽を設置していても水温の上昇を防げないことは多くあります。そんな時には水温を下げる備品を使用します。

アクアクーラーは高価ですが水温を確実に下げることができます。ファンは安価ですが水温を下げるのにも限界があります。

どちらも一長一短ですが、こういったものを使用するとより確実です。
 
 
 
アクアリウム。水温を下げるファンの種類とおすすめの選び方。
 
 

失敗⑨フィルターの濾材を水道水で洗浄して濾過バクテリア死滅

常識で「そんなのわかってる!」という方が多いとは思いますが、上水道の水槽水でろ材を洗浄することで濾過バクテリアが死滅してしまうこともあります。

頭ではわかっていても、慣れていない・手順が染み付いていないことで、ついついやってしまうこともあるのです。
 
 

水道水で濾過バクテリアが死滅する理由は

解説するまでもないとは思いますが、一応しておきます!

水道水には【カルキ】という微生物などを殺すための、消毒の役割を持つものが混ぜられています。

これは水道管内に雑菌が繁殖しないようにと含まれているものです。

雑菌を殺すためのカルキが濾過バクテリアだけは殺さないなんて都合のいいことがあるわけがありませんね。
 
 

水槽の飼育水ですすぎ洗いをする事でバクテリアを守る

濾過バクテリアを殺さずにろ材をすすぎ洗いするのに最も現実的なのが 水槽内の水を利用 することです。

水槽の水をバケツなどにいれてその水ですすぎ洗いすれば間違いありません。

カルキ抜きした水ですすぎ洗いしてもいいと思いますが、水換えついでなどで溜めた水で洗う方が良いでしょう。
 
 

失敗⑩使用しない小さな水槽が増えてくる(無駄な買い物)

アクアリウムでは使わなくなった小さな水槽やアクア用品が溜まりがちです。

何故そうなるのでしょうか。そしてその対策は!?
 
 

使用しない水槽が増えてくる理由は

アクアリウムを始めてから2年くらいは頻繁にアクアリウム関連の通販を利用し、配送業者と顔見知りになってしまうことも珍しくないのがアクアリウムです(^^)

前述しましたが初心者は小さい水槽から始めることが多いのですが、満足しきれないようになり、少しずつ水槽を大きくしていく傾向があります。

その度に水槽だけでなくフィルターや照明など関連用品も買い替えが必要になり、いつの間にか水槽やアクアリウム用品などが増えてしまうのです。
 
 

無駄になる買い物・水槽を増やさないための対策

使わなくなってしまったアクア用品は無駄なものとなるのが結末です。無駄となる買い物や水槽などを出さないように対策しましょう。

その対策は 設置できる最大サイズの水槽を購入すること です。

こちらも前述しましたが水量が多いほど水質は変化しにくいため安定します。

最大サイズといっても120水槽くらいまででいいと思います。せめて小さくても60㎝程度の水槽から始めましょう!

もちろん水槽を買うときや設置場所は事前に家族の了承を得ておきましょうね(⌒-⌒; )。
勝手に設置するとトラブルの元です。
 



 

気付きましたか?アクアリウム初心者が失敗するのは濾過バクテリア・アンモニア関連のトラブルが多い

ほとんどの方が気付いているとは思いますが、アクアリウムでとくに初心者が失敗しやすいのはアンモニアや濾過バクテリアが関連したものです。

はじめは見た目や多くの魚を飼育したいことばかりに意識が行きがちなのも仕方がないことです。次第に濾過バクテリアの重要性や維持していくことに意識が行くことにはなりますが、やはりはじめはどうしても早くきれいなアクアリウムを観たいから・作りたいからですね。

ちなみにこのアンモニアや濾過バクテリアのトラブルは初心者が起こしやすいのはもちろんですが、中級者以上であっても環境の変化やちょっとしたことで同様のミスをしてしまうことがあります。

アクアリウムでは濾過・濾過バクテリア・水質の維持が重要である ということをいつも考えておきたいです。
 
 

アクアリウム初心者の失敗体験談を紹介

それではアクアリストが初心者時代にどんな失敗をしたりトラブルを起こしたりしたのかをチェックしてみましょう。

「他人の振り見て我が振り直せ」 ということばもありますね。もしあなたが同様の失敗をしていなかったとしても、ここで紹介するようなことを意識していなかったとしたら、もしかしたらあなたも失敗した人の一人になるのかもしれません。

失敗から学ぶことも大切ですが、どうせなら失敗する前に学んでおきましょう。失敗の内容を紹介してどうすべきだったのかを紹介します。
 
 

見た目だけでソイルを選んでコケだらけに

底床材は目的に適ったものを選んだほうがいいという事例です。

ソイルが真っ黒でかっこよかったから使ってみたけどすぐにガラスにコケが生えて見た目が悪くなりました。擦り洗いすればきれいになるけど、またすぐにコケが生えます。

アクアリウムの底床材にはソイルや砂利などいろんな種類がありますね。それぞれの特徴があるのでどれを選んでもいいというわけではありません。

水草水槽なら栄養豊富なソイルを選ばないと水草育成が難しいこともあります。また、シュリンプなど弱酸性の軟水を好むシュリンプの飼育にもソイルが選ばれます。

しかし熱帯魚と少しの水草を入れる程度ならソイルを入れたところであまりメリットはなく、ソイルから養分ダダ漏れでコケの養分となるなどデメリットのほうが多くあります。

熱帯魚飼育ならベアタンクか砂利のほうがメリットがあります。底床材を選ぶときは目的に適ったものを選ぶようにしましょう。
 
 
ベアタンクに関する詳しい記事はこちらで紹介しています。
ベアタンクが選ばれる理由。メリットとデメリットからみえるベアタンクの特徴!選ばれる理由と特徴まとめ!
 
 

ヒーターが破裂して水槽が割れそうに!

これは私も経験したことのある事例ですが、 本当に危ないです! アクアリウムを始めて4年目くらいで経験したのですが怖かったです。

ヒーターを設置したまま水を半分くらい抜いてメンテナンス作業をしていました。すると突然 パーン?バーン?バキャーン? という強烈な破裂音と焦げ臭いにおい。

水槽のガラスは傷がありましたが割れなかったのが幸い。ただヒーターが破裂していました。ヒーターってガラスでできてる?のかガラス片が水槽中に広がっていました。

ガラス片を掃除するために熱帯魚は全てバケツなどに避難させましたが2匹そのあとに死にました。

ヒーターの仕組みは詳しくありませんが、少し前まで販売されていたヒーターには 空焚き防止機能 がついていないものもありました。現在では安全機能として空焚き機能は必須・なくてはならないと定められています。

震災で水槽が割れてからのヒーターの空焚きが原因とみられる火災が多く発生したことがきっかけのようです。だからじゃないですけど、今の時代では空焚きは基本的に起こらないためあまり意識しなくてもいいのかもしれません。

しかし何でも100%安全というものはありません。空焚き防止機能が働かない・破損している可能性も考えられます。そのため、ヒーターを設置する際は 水換えやメンテナンスで水を抜いても水位から出ないようにできるだけ底層に設置するように意識 しましょう。
 
 

二酸化炭素の入れすぎで水草水槽が大変なことに

水草水槽では水草の育成のために二酸化炭素の添加をおこなうのが一般的です。しかしこの二酸化炭素のトラブルも初心者から経験者までいろんなトラブルを起こしやすいものでもあります。

二酸化炭素の添加をミニボンベで開始して4日目くらいで、水草水槽の熱帯魚が何匹も死んでいました。添加し続けていたはずの二酸化炭素も出ていませんでした。

ミニボンベが空になっていたので過剰に二酸化炭素が添加され続けていたため、熱帯魚も死んだのだと思います。

熱帯魚が死ぬということはあまり聞いたことがありませんが、比較的起こりがちなトラブルです。

これは以下の3つの原因があったのではないかと思います。

  • セッティング・接続ミス
  • 器具の不具合
  • 知識不足

 
 

器具のセッティングミスが原因の可能性も

二酸化炭素を添加する場合は複数の器具やチューブ類を接続させる必要があります。この接続・セッティングミスが原因で過剰に二酸化炭素が漏れ出てしまった可能性があります。

二酸化炭素が過剰に溶け込むことで熱帯魚も濾過バクテリアも酸欠で死んでしまうでしょう。
 
 

器具の不具合の可能性も否定できない

私は安物の小さな二酸化炭素添加キット(当時7000円くらい)を使用していましたが、安物のためか二酸化炭素の流量・添加量がなかなか一定に保てませんでした。パッキンが悪かったのか、いつの間にか多量の二酸化炭素が出ていたりして焦ったことを覚えています。

その時は幸いにも魚が死ぬなどの明らかなトラブルはありませんでした。
 
 

本人の知識不足も関与している可能性が大きい

水草の育成には二酸化炭素が必要ですが、それは光合成をする時間帯の実の話です。夜間など照明を点けていなかったりすると水草は光合成をおこないません。

水草は光合成をしている間は二酸化炭素を吸収して酸素を出します。しかし夜間などは 二酸化炭素は吸収せずに酸素を吸収して成長したり光合成のために備える ということをきいたことがあります。

そのため多くのアクアリストは電磁弁やタイマーなどを使って夜間は自動的に二酸化炭素が添加されないように設定していますし、エアレーションまでかけている人もいるのです。

そういった水草の特徴などの理解が不足していたことも考えられます。
 
 

濾材を水道水で洗ってしまった

これも私も経験したことのあるトラブルです。

ずっと水槽の水を使ってろ材を洗うようにしてきたのに、なぜか水道水を注いでいる自分がいました。ゾッとしてすぐに水道水を破棄しました。

直後は水が白く濁ったので死んだ濾過バクテリアが流れ出したのかなと思います。とりあえず水換えを増やすことで死んだ濾過バクテリアの分を補っていたのでとくに目に見えるようなトラブルはありませんでした。

これは本当に怖いことです。今まで暖かく育ててきた濾過バクテリアを自分の手で死滅させるわけですから…

いままではちゃんとやってたのに、あるときなぜか間違ってしまうということもあり得る話です。
 
 

アクアリウムに【絶対正解!】は“ない”

アクアリウムといってもいろんなジャンルがありますし、飼育する生体も飼育する環境も様々です。

アクアリウムの基本ともいえるような“水換え”ひとつにしても「ほとんど水換え不要」でアクアリウムを維持出来る環境もあれば、「週に一度」の水換えが必要だったり、「毎日水換え」をしないとトラブルが起きてしまうような環境もあります。

ここで言いたいのは 自分のつくるアクアリウムの環境に合わせた管理をつかむ事が重要 ということです。

本当にアクアリウムの管理方法はそれぞれの水槽で異なってきます。自分が楽しんでいるアクアリウムの環境にはどんな管理が必要なのかというのは経験からしかつかめない物があります。思考錯誤しながらやっていくしかないのです。

失敗は苦になりますが、それを活かして何が悪かったのか・どうすればいいのかを考えていきましょう。

なにをもって“成功”とするかははっきり見えませんが、時々トラブルがおきながらもそれを改善する事が出来れば成功と言えるのではないでしょうか。
 
 
 

おわりに

アクアリウムで重要なのは飼育水の管理です。飼育水さえ汚さなければ一般的な環境ならトラブルが起こる事はほとんどありません。

アクアリウムの飼育水を出来るだけ汚さない為にもここで説明したことを実践してみてください。もちろん一般的な事とは異なる事を言っている部分もあるかもしれませんので、他のサイトや周囲のアクアリスト・ショップの店員などの話も交えて自分なりのアクアリウムの管理を見つけるのもいいでしょう。

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