グリーンウォーターとはどんな水?
グリーンウォーターは稚魚の餌としても有効。
アオコ・グリーンウォーターの種類や使い方、メリットデメリット。
グリーンウォーター はアクアリウムでは迷惑がられることもありますが、特定のアクアリウムではとても有効に利用されています。
アオコ・グリーンウォーターとはどんなものなのかという基礎情報から、どんな使い方があるのかというところまで紹介しています。
メリットはたくさんありますがやはりデメリットもあるグリーンウォーター、どんなメリットやデメリットがあるのかも参考にしてください。
グリーンウォーターとは植物性プランクトンが繁殖した水
グリーンウォーターは下記画像の様なもので、第一印象は緑に濁った水のように思えます。
しかしこれは濁っているのではなく、植物性プランクトンが豊富に繁殖・増殖しているためにこのように見えます。
アオコとグリーンウォーターは同じものです
アオコと呼ばれるものもグリーンウォーターと同じで植物性プランクトンが増殖した水を差します。
アオコもグリーンウォーターも同じもの
なので、グリーンウォーターと呼ぶ人もいればアオコと呼ぶ人もいます。
どちらも同じものということを頭の隅にでも覚えておきましょう。
グリーンウォーターにも種類があります
グリーンウォーターにも種類がいくつかあり、次の3つのようなものがあります。
緑藻(りょくそう)類のグリーンウォーター
緑藻類のグリーンウォーターは無機質の栄養が豊富な状態で増殖します。
無機質の栄養はメダカなどの生体にとって水質が悪い状態ではなく、とくに臭いはなく、有益なバクテリアが繁殖している状態です。
珪藻(けいそう)類のグリーンウォーター
珪藻類のグリーンウォーターも無機質の栄養が豊富な状態というのは変わりないですが、 さらに水質が悪化すると発生しやすくなります。
緑藻類に比べると茶色がかったようなコケが発生することもありますが、メダカにとってすぐに悪影響を及ぼすようなものではありません。
ただし、水質が悪化しているサインではあるので水換えや水質改善を考える必要はあります。
藍藻(らんそう)類・シアノバクテリア類のグリーンウォーター
藍藻類・シアノバクテリア類のグリーンウォーターは、前述した2つのものとは全く異なります。
有機物の栄養が多い場合に増殖しやすいグリーンウォーターで、 水質悪化が進行している状況で発生しやすいアオコ になります。
悪臭を出すので分かりやすく、メダカ・稚魚にとっても悪影響を及ぼします。
悪臭がするように感じたらリセットをしなければなりません。
グリーンウォーターはメダカや金魚、稚魚の餌になる
グリーンウォーターは前述したように 植物性プランクトン が増殖したものなのですが、それが メダカや金魚、さらには稚魚の餌にもなります。
成魚になれば植物性プランクトンだけでは栄養も不足することもあるようですが、稚魚のヨークサックが無くなった時期以降からは稚魚にとって最高の餌となります。
このようにとても使い勝手の良いグリーンウォーターですが、その作り方や作るポイントなどは次の記事を参考にしてください。
グリーンウォーターのメリット・デメリットと注意点
グリーンウォーターはこれまで述べてきたような良い所だけではなく、デメリットもあります。
次はグリーンウォーターのメリットとデメリットを紹介するので、しっかりデメリットも把握しておきましょう。
グリーンウォーターのメリット
グリーンウォーターのメリットは次のようなものがあります。
成魚の栄養、稚魚の主食となる
グリーンウォーターの植物性プランクトンは稚魚の主食となることはもちろん、成魚の栄養としても充分効果を発揮します。
とくに稚魚の餌として有効で、植物性プランクトンが充分であればミジンコなども発生していることもあり、場合によっては人工飼料を与えなくてもしばらくはグリーンウォーターで飼育するだけで問題ないこともあります。
ミジンコ・ヒメタニシなどの餌にもなる
前述した部分もありますが、植物性プランクトンはミジンコの餌にもなり、そのミジンコがメダカの生餌にもなります。
また、水質浄化のために入れているヒメタニシなどの貝類の栄養にもなります。
このように植物性プランクトンはさまざまな生体の栄養源としても役立ちます。
メダカが出す有害物質を栄養として吸収してくれる
メダカも餌を食べれば排泄をします。排泄物・フンに含まれる有害な物質を植物性プランクトンが栄養として吸収し、無害化してくれます。
そのため水質悪化を予防するのにも適しています。
グリーンウォーターのデメリット
次にグリーンウォーターのデメリットも紹介します。デメリットは以下のようなことがあります。
水が濁って鑑賞・観察しにくい
グリーンウォーターでは植物性プランクトンが増殖しているため、 水が緑に濁っているように見えるため、観賞・観察しにくい ということがあります。
飼育する楽しみもありますが鑑賞したいという気持ちもあるはずです。観賞用としてはちょっと不向きになってしまいます。
ヤゴ・タガメなど天敵・外敵の発見が遅れる
水の透明度が低いため、 ヤゴ・タガメなどの天敵・外敵の発見が遅れてしまいがち です。
グリーンウォーターが濃くなりすぎるととくに影響を受けやすくなるので、見えにくいぶんはしっかりと観察をしてあげる必要があります。
酸素不足に陥る可能性もある
植物性プランクトンも酸素を消費するため、水中の酸素が不足 してしまいがちです。
とくに水表面積がせまい飼育容器・水槽などでは水面と酸素の触れる面積が狭いため、水面から溶け込む酸素だけでは酸素不足に陥る可能性もあります。
とくに濃すぎるグリーンウォーターでは注意が必要です。
濃すぎる青水を改善するには
濃すぎる青水を簡単に改善しようとすれば水換えだけで充分ですが、なかには青水を限りなく透明にしたいと考えている人もいるかもしれません。
リセットすれば簡単ですが、リセットまではしたくないという人もいることでしょう。
グリーンウォーターの改善方法や対策については下記記事で詳しく解説しています。
▼▼
まとめ・おわりに
グリーンウォーターは植物性プランクトンの影響で水の透明度が落ちて鑑賞するのにはちょっと不便さがあります。
しかしいろんな生物の食料となり、稚魚の餌にもなることで稚魚の生存率も高くなります。
ただし、濃くなりすぎると外敵を見つけにくくなったり酸素不足のリスクがあるというデメリットもありましたね。
多くのメリットのあるグリーンウォーター・アオコですが、全てのアクアリウムにとって良いことばかりというわけでもありません。
グリーンウォーターの特徴やメリット・デメリットを把握したうえで作ったり利用してみるといいでしょう。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!(^^)!
少しでも役に立つ情報があったと思ってもらえたら、記事の最下からシェアしてもらえると幸いです。
シェアで多くの方に見てもらえることが励み・モチベーションアップになります(^_-)-☆
2つのブログランキングにも参加しています。
よろしければ下記アイコンをクリックしてもらえるとブログランキングが上がるための貴重なクリックになります。