水槽の立ち上げにはろ過バクテリア繁殖が重要。
パイロットフィッシュを利用して濾過バクテリアを立ち上げる。
濾過バクテリアの立ち上げを動画で詳しく理解する。
アクアリウムを始めるのに重要な水槽の立ち上げ。立ち上げには二つの意味があります。
ひとつは水槽や備品を組み立てて水を入れる立ち上げです。もうひとつは猛毒のアンモニアをより害の少ないものに分解できる濾過バクテリアを繁殖させるろ過バクテリアの立ち上げです。
そして二つの中でも特に重要なのがろ過バクテリアの立ち上げです。ろ過バクテリアが整っていなければアンモニアばかりが増えて生体・アクアリウムを維持していくことはできません。
今回はろ過バクテリアの立ち上げ方を紹介します。ろ過バクテリアの立ち上げ方法もいくつかありますが、そのなかでもパイロットフィッシュを利用した方法を紹介したいと思います。
濾過バクテリアの立ち上げに必要なもの
パイロットフィッシュを利用したろ過バクテリアの立ち上げにももちろん必要となるものがあります。
水槽や備品の立ち上げが終わって必要となるのは以下のものです。
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・パイロットフィッシュ1~2匹(メジャーなネオンテトラでOK)
・パイロットフィッシュの餌(ネオンテトラ用の餌など)
・アンモニア試験薬
・亜硝酸試験薬
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濾過バクテリアの定着は見た目だけでは判断がつきません。アンモニア試験薬と亜硝酸試験薬は濾過バクテリアの繁殖・定着の判断に重要なのでぜひ利用してください。失敗しないろ過バクテリアの立ち上げには必須です。
濾過バクテリアの立ち上げ方法
パイロットフィッシュを利用したろ過バクテリアの立ち上げ方法を具体的に見ていきましょう。
まず水槽に水合わせを終えてパイロットフィッシュを入れます。餌は毎日与えるなら1日1粒程度でOKです。それ以上与えるとこれから起きる水質の急激な変化のストレスで消化不良となり病気で死んでしまうリスクが高くなるためです。餌は2日に1回・3日に1回でも構いません。
アンモニア試験薬と亜硝酸試験薬はパイロットフィッシュを入れた翌日から測定でも構いません。測定方法は使用する試薬の取扱説明書の通りにしてください。アンモニアが検出されれば水換えが必要です。水槽の1/3程度の水換えを行います。水換え後もアンモニア値が高い場合は追加で水換えを適宜行います。
数日経過すれば亜硝酸値も上昇してきます。亜硝酸も毒性がありますがアンモニアほどの毒性はありません。亜硝酸が出てきたということはアンモニアを分解する濾過バクテリアが増えてアンモニアを毒性の低い亜硝酸にできていることの証明です。亜硝酸も毒性は高いので水換えを行います。
管理がしっかりしていれば3週間程度あればアンモニアや亜硝酸はほとんど検出されなくなります。アンモニアが亜硝酸に分解されて亜硝酸は硝酸に分解されていくからです。このようになればとりあえずはろ過バクテリアが定着した・ろ過バクテリアが立ち上がったといえるでしょう。
パイロットフィッシュを利用した方法を動画で
パイロットフィッシュを利用した濾過バクテリアの定着の手順の動画がYOUTUBEであったので参考に確認してみてください。
動画の例では二日目から亜硝酸が検出されていましたね。利用しているろ材や濾過バクテリア材の使用などにより差が出てくると思います。
動画の解説と私の解説とでは極端に大きな違いはなかったと思いますが、この記事や上記の動画・その他のサイトの記事などを参考にしながら自分なりの方法を見つけるのが一番いいと思います。
濾過バクテリア立ち上げ後に意識したいこと
フィッシュレットを用いてろ過バクテリアを立ち上げたとしても、ろ過バクテリアの数はまだまだ充分とは言えません。動画を例とするならパイロットフィッシュ3匹分から発生するアンモニアを処理するだけのろ過バクテリアが定着したと考えておきましょう。
期間が経てば濾過バクテリアも繁殖していきますが、立ち上がったばかりのころはろ過バクテリアの数も少なくパイロットフィッシュの数以上のアンモニア処理能力はないと考えます。
熱帯魚など生体を追加するときに一度に大量に増やすと発生するアンモニアの量に濾過バクテリアの処理能力がついていくことができません。生体を追加するときは少しずつ追加していくようにしましょう。
感想・コメント
アクアリウム初心者の頃に失敗しやすいのがこの濾過バクテリアの立ち上げだと思います。失敗しながらでもいずれはろ過バクテリアは定着していきますが、どうせなら生体の犠牲を出さずにろ過バクテリアの繁殖をさせたいですよね。
やり方をしっかりすれば立ち上げに失敗することはまずありません。そして立ち上げ後も生体を少しずつしか追加しなければ失敗もそうそうすることはないでしょう。
はじめはたくさんの魚を入れたくなってしまいますが、少しずつというのを意識してもらいたいです。
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