フィッシュレットの効果や使い方のまとめ。
効果はフンやゴミの回収でエアレーションも兼ねる。
使い方も動画や画像を交えて解説。
ザリガニとフィッシュレットでメンテナンスも楽に??
フィッシュレットは大型魚やフンの多い熱帯魚の飼育でよく利用されていますが、初めて購入を検討する人にとっては使い方や効果もいまいちわからないこともあります。
効果や使い方を画像や動画を交えて解説するので、フィッシュレットのイメージもつかみやすいと思います。
使い方だけではなく、改造・応用法まで紹介しています。
ザリガニを使って水質の悪化を予防するという、画期的な方法も紹介しているので最後までご覧ください。
今回は
フィッシュレット
効果
使い方
ザリガニ
これらのキーワードからまとめます。
フィッシュレットとはどんなもの?
フィッシュレットとは以下のような外観をしています。
円柱のような形をしていて、フィッシュレットの高さは15.5㎝ で、直径も9㎝ あります。
こんな黒くてサイズもそこそこありそうなものを水槽に入れるなんて…と考えてしまう方もいらっしゃることでしょう。
しかし一度使ってみるとその効果から手放せなくなるほどのものなのです。
こんなになかなかのサイズで存在感のあるのに、手放せなくなるようなフィッシュレットの効果はいったいどんなものなのでしょうか。
フィッシュレットの3つ効果!
フィッシュレットの効果はとくに大きいものが2つ、おまけ的な効果が1つあります。それが以下のものです。
- エアレーション効果 (効果大)
- フンやゴミの回収効果(効果大)
- 生物ろ過効果 (おまけ効果)
フィッシュレットの利用者で【エアレーション効果】と【フンやゴミの回収】を実感している人は非常に多いと思いますが、生物ろ過効果を実感する人は滅多にいないことでしょう。
それぞの効果について解説をしていきたいと思います。
効果➀ サブ効果のエアレーション
フィッシュレットはエアポンプの動力、エアレーションをを利用して動作させる器具 です。
投げ込み式フィルターもエアポンプで動かしますが、フィッシュレットもそれと同じような原理で利用します。
フィッシュレットではエアポンプの吐出量が【3,000cc/分】のものの利用を推奨されており、吐出量が【3,000cc/分】以上のエアポンプの一例としては以下のものがあります。
吐出量が【3,000cc/分】のエアレーションをかけ続けるのですから、そのエアレーション効果も充分なものです。
メインの効果は別のものなので“サブ効果”と書きましたが、充分なエアレーション効果を持っています。
エアレーションに関する詳しい記事はこちらから
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効果➁ メインとなるフンやゴミの回収
フィッシュレットのメインとなる効果が【フンやゴミの回収】です。どんなにエアレーション効果があっても、フンやゴミを回収できないならフィッシュレットを利用する意味がありません。
フィッシュレットがフンを回収している様子の動画をつけておきます。どんな感じなのかイメージもつきやすいでしょう。
このようにエアレーションの力を利用して水槽底面に溜まったフンを吸引・回収していくのです。
効果➂ おまけの生物ろ過効果
フィッシュレットはプラスチック製なので、それだけでは軽くてエアレーションの浮力や水流で水槽内で動き回ることになります。
それを予防するためか、重りとして?セラミックろ材が本体上部と底部分に入っています。
下の画像を参考にするなら、底に詰まっている白い球状のものがセラミックろ材ですし、本体内部にある黒い三角のような部分にセラミックろ材が詰まっています。
セラミックろ材というくらいなので、もちろん生物ろ過の効果を持っています。
とはいえ ろ材の量はかなり少ない ですし、しょっちゅうすすぎ洗いをするようなものなので、生物ろ過の効果は【おまけ】くらいで認識しておいたほうがいいでしょう。
フィッシュレットの使い方・仕組み
フィッシュレットが動いている動画を先に紹介したのでそれを参考にすれば、フンやゴミを本体内部に回収する仕組みはわかったかもしれませんが、あらためて解説したいと思います。
フィッシュレットの使い方
フィッシュレットの使い方・セット方法自体はとても簡単です。下の画像に黒い突起がありますが、その突起部分にエアーポンプからのエアチューブを接続します。
あとはエアポンプの電源を入れて、フィッシュレット本体を水槽のフンが溜まりやすいところに設置すれば完了です。
フィッシュレットの仕組み
フィッシュレットの設置は簡単でした。ちなみにフンを回収するための仕組みも難しいものではありません。
エアーポンプからエアーが出る勢いと、エアーによりプロペラが回ることで本体下部から上部に向かって水流が発生します。
その水流にフンやゴミがのることにより、フィッシュレット本体内部にため込まれます。
効果的にフィッシュレットを使用するために
フィッシュレットも、ただ沈めておけばいいというものでもありません。
効果的にフンやゴミを回収できるように、以下のような点に注意しましょう。
使い方。エアポンプの力が重要
フィッシュレットの動力はエアポンプから出るエアーでしたね。そしてメーカー推奨は3000cc/分です。
それ以下になるとどうしてもフィッシュレットの吸引力が低下してしまいます。
つまり、エアーの量が少なければプロペラの回転は遅く、水流が弱いためフィッシュレットの近くにフンがあっても吸引することができません。
エアポンプは強めのモノを選んでおけば効果は強くなるので、エアポンプはメーカー推奨以上のものを使うようにしましょう。
フィッシュレットの設置場所も重要
エアポンプの動力だけで強い水流ができると思いますか?
確かに吸引力はありますが、60㎝水槽の隅にフィッシュレットを設置して、反対方向隅の分を吸引できるほどの強さはありません。
むしろ、推奨のエアポンプを使用しても、おそらく10㎝離れたフンを回収するのがあやっとのレベルだと思います。
フィルターなどの吐水の水流や、魚が泳いだ水流によりフィッシュレットの近くにフンが自然と移動するなどして、フィッシュレットが吸い込んでくれるのを待つしかありません。
そのため、フィッシュレットを設置する場所は、あらかじめ【フンが溜まりやすい場所】にしましょう。
水槽内を観察していると、水流の影響でフンが自然と集まってくる場所があるはずです。
一か所にフンが溜まるようであればその場所にフィッシュレットを設置します。数ヵ所にフンがたまるのなら最も集まりやすい場所に設置しましょう。
もしくは水中モーターを設置したりレイアウトを変更するなどして、できるだけ1か所にフンが集まるように工夫すれば、より効率的にフィッシュレットを利用できます。
分解後にプロペラの向きを間違えるな!
フィッシュレットは分解して洗浄・メンテナンスが可能です。
フィッシュレットのプロペラも取り外して掃除できますが、「あれ?プロペラの向きはどっちが上だっけ?」と迷ったことがある人も少なくないと思います。
取説とっとけば簡単なんでしょうけど、私はすぐ捨てちゃう派で…
プロペラは逆につけるとうまく水流が作れないので駄目ですよ!
ちなみにプロペラの向きは上の画像のように、とがっている方を上に向けて取り付けましょう。
フィッシュレットはベアタンクで本領発揮!
吹奏に砂利など敷いている水槽だと、底面がザラザラ・凹凸でフンやゴミがひっかかってうまく移動しません。
私たちもスケート場が凸凹してたらスムーズに進めませんよね。フンやゴミだって、底面が凸凹していると移動しにくいのは見当がつくと思います。
そのてん、ベアタンクだと底面の凹凸がないので、水流に乗ってフンが特定の場所に集まりやすくなります。
ベアタンクに関する詳しい記事はこちらから
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フンを集めりゃいいってもんでもない!
フィッシュレットはフンを集める器具なので、集めることに意味はあります。
しかし、 集めたまま放置していては「無意味」 です。
フィッシュレットに集めたフンを捨てない限りは、水槽内に溜まっているかフィッシュレット内に溜まっているかだけの違いだけでしかありません。
集めたフンやゴミは捨てなければ、結局はフィッシュレットの内部でアンモニアなど発生させてしまいます。
そうなる前に溜まったフンやゴミはこまめに捨ててください。私は毎日1回はフィッシュレットのフンを破棄しています。
フィッシュレットのメリットとデメリット
メリットはすでに解説した部分が多くありますが、メリット・デメリットを紹介します。
メリットばかりを重視しがちですが、デメリットを理解していないと「こんなはずじゃなかったのに…」と、後悔することになりかねません。
フィッシュレットのメリット
フィッシュレットのメリットはすでに解説したように、以下のようなものがあります。
- フンやゴミを回収して破棄しやすい
- エアレーションも兼ねる
- セラミックも入っていて生物ろ過も多少期待できる
フンを回収できるためフィルターにフンが入りにくく、ろ材の目詰まりを防ぐことができます。
これはフィルター・ろ材のメンテナンスの間隔を伸ばすことができるので、生物ろ過効果が低下することを防ぎます。
ろ材をすすぐ機会が多いと、定着している濾過バクテリアがろ材から離れてしまいます。
フィッシュレットのデメリット
フィッシュレットのデメリットについても前述している部分がありますが、デメリットには以下のようなものがあります。
- フィッシュレット本体の大きさが目立ちやすい
- 底床材を敷いているとフィッシュレットの効果は得にくくなる。
- 沈下性のエサを与えるときはスイッチOFF!エサも吸い込みます。
下の画像は30㎝水槽にフィッシュレットを設置した画像です。
本体の直径が9㎝もあるため、30㎝水槽では水槽全体幅の約1/3を占領します。60㎝以下の水槽ではかなり存在感が出てしまいますね。
フィッシュレットは大食漢です。当然沈下したエサも回収します。
沈下性の餌を与えるときにはフィッシュレットのスイッチを切らないと、熱帯魚がエサにありつけず、フィッシュレットが吸引・回収することになってしまいます。
エサを与えるときはスイッチを切るか、フィッシュレットから離れた場所に餌を沈下させるようにしましょう。
フィッシュレットの改造・工夫
フィッシュレットに改造や工夫を加えているアクアリストもいます。どんな改造・工夫がされているのかを見てみましょう。
水中モーター・水中ポンプに接続で吸引力アップ
これはちょっと手がかかりますが、フィッシュレットに水中モーターや水中ポンプなどを直結して吸引力をアップさせています。
エアポンプの動力に比べると吸引効果はずっと強くなりそうですね。
ただし、よりフィッシュレットの存在感が大きくなってしまうのと、エアレーションがなくなってしまうのが残念です。
なんだか存在感がより大きくなってしまいそうですね。
フィッシュレットに3連プロペラ
改造というよりもオプションを取り付ける感じでが、かなり一般的な方法です。
これをつけることで吸引効果が高くなるというものです。
プロペラが3倍の数になりますが、口コミでは効果は3倍にはならず【1.5倍】と実感している場合が多いようです。
この3連プロペラは初めから本体とセットでも販売されています。フィッシュレット本体をまだ持っていない方はセットでの入手を検討してもいいですね。
フィッシュレットにザリガニで水を汚さない!
フンには有機物・栄養が残っているため、フィッシュレットの中にザリガニやエビ(ロックシュリンプなど)を入れることで、溜まったフンを食べてくれます。
フンを餌として食べてくれれば、それを排泄するときはさらに栄養が抜けた状態で排泄されますね。
つまり、フィッシュレットの中に入れたザリガニがただのフンを【水を汚しにくいフン】に換えてくれるのです。
この方法は私も実践してみましたが、効果は絶大だと感じています。
ザリガニを入れてるのと入れてないのでは、たまったフンを捨てるときの臭いが大きく違います。
ザリガニを入れているほうが、フィッシュレットに溜まった水やフン臭いが少ない・ほとんどしないのです。
「臭いが少なければ水は汚れにくいのか?なぜ?」
といわれると困ってしまいますが、破棄する水が臭くないのは水の汚れが少ないからといってもいいのではないでしょうか。(根拠薄すぎ…)
根拠付けて解説するなら、「ザリガニがフンを食べる」というよりも、【フンの中の有機物を食べてくれる】のです。
有機物は腐ってしまうため、水を汚すことになります。
【ザリガニが有機物を食べる→フンの有機物が減る→水が汚れない・臭くない→フンが溜まらない】
この連鎖が役立っているのだと思います。もちろん生体・フンが多ければザリガニの食欲が追い付かないのでフン処理は必要になりますよ( ^ω^ )
ちなみに、ザリガニなら色もきれいな種類もいますし観賞価値もあると思います。私は画像の通りですが、白いザリガニを入れていました(^^♪
ザリガニでなくてもロックシュリンプでも同じように臭いは出なくなったので、効果も充分でしょう。
フィッシュレットにエビや小型魚が入り込んで使いにくい点も
デメリットには挙げませんでしたが、フィッシュレットの中には稚エビ・エビや小型魚などが入り込むこともあります。
エビが入り込むことでザリガニ同様に水質悪化を少しは予防してくれる効果もありますが、フィッシュレット内部にエビなどが入り込んでいることでスパッとフンをトイレなどに流せないことがあります。
入り込んだエビを流すのも可愛そうなので掬い上げると思いますが、この作業が地味に面倒だったりします(;^_^A
フィッシュレットにはエビや小型魚が入り込まないように取り付けることができるパーツがあらかじめ入っています。小さな生体がいる場合はそのパーツを取り付けて入り込みを予防しましょう。
まとめ
フィッシュレットについて解説しましたが、少しでも理解を深めてもらえたでしょうか。
効果は絶大なのに使い方は単純なのがうれしいですね。
それだけではなく、改造要素があったりザリガニをいれて水質を汚しにくくしたりと、遊び心があって男心をくすぐりますね(^^♪
「水槽内にフンが溜まってしょうがない!」
「フィルターにすぐにフンが詰まってしまう!」
というふうに困っている人はフィッシュレットをぜひ使ってみてください。
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