生体・種類・特徴

スネークヘッド飼育【初心者必見】混泳や種類・成長は?飼育に必要な情報を完全網羅!

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スネークヘッドの飼育をしたい方へ飼育情報を紹介!
飼育に必要な情報を実際の飼育経験を主に紹介します。
混泳ではトラブルになりやすいスネークヘッドの飼育情報!

 

スネークヘッドは美しいものから渋い系まで種類も多く人気のある種類の熱帯魚です。とはいえ小型魚に比べるとメジャーではなく情報も比較的少ないのも事実…

そこで今回は私の飼育経験も含め、スネークヘッドの種類や成長・混泳など飼育をするうえで知っておきたい情報を紹介したいと思います。

スネークヘッドの飼育・購入をする前に、ぜひ一読してみてください。




 

 

スネークヘッドの特徴。どんな熱帯魚?

スネークヘッドは“雷魚(ライギョ)”に属する魚で、“チャンナ〇〇”とか”〇〇スネークヘッド”・“コウタイ”という名前は、細かく言えば別種かもしれませんが、基本的には全てスネークヘッドの種類のようです。

スネークヘッドの寿命

スネークヘッドの種類も豊富なので種類で異なることもありますが、自然界での寿命は5年以上~10年程度といわれており、一般的な家庭水槽での飼育であれば5年~7年程度が寿命のことが多いようです。

スネークヘッドは空気呼吸ができる

スネークヘッドは水中の溶解酸素濃度が低くても空気中から酸素を取り込めるためエアレーションを意図的にしなくても呼吸・酸素を確保することが出来ます。

 
 
エアレーションに関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
エアレーションの方法と効果!効果的なエアレ・隠れエアレも紹介
 
 

スネークヘッドの空気呼吸について検証を実際にしてみた結果をまとめている記事がありました。とても興味深い内容でしたのでぜひ参考にされてみてください。
↓↓↓
スネークヘッドの空気呼吸について

スネークヘッドの種類

スネークヘッドにもいろんな種類がいるのでメジャーなものを中心に紹介します。

スネークヘッドといえばレインボースネークヘッド

レインボースネークヘッドは最もポピュラーな種類です。サイズも大きくて20㎝くらいなので飼育しやすく値段も安価な部類です。

引用:Aquabox360


小型で体も細身なためジャンプしやすい体格でもあり、とくに飛び出し事故には注意したい種類です。

ヒーター要らずのコウタイ

アジア地域に広く生息している種類で"コウタイ"にもいろんな種類がいます。スネークヘッドの中では中型で30センチ程度まで成長しますが一般的な水槽飼育では20㎝ちょっとで成長が止まることも多いようです。

引用:初心者のための釣り教室・釣りツアー


小さいときはかなり地味な色をしていますが成長とともに美しい色艶が出てきます。スポット状に光るような模様がとくに特徴的です。日本の川で発見されることもありヒーターがなくても飼育できる特徴があります。

小型のドワーフスネークヘッド

ドワーフスネークヘッドはレインボードワーフスネークヘッドなど種類もいくつかあります。

引用:観賞魚愛好ブログ


成長しても割と渋い色をしていますが、オレンジやブルーでヒレを縁取るような特徴がありボディが地味なだけにヒレのラインが目立つ種類です。こちらも人気の種類です。

大型種のロイヤルトーマン

トーマンと言っていますがスネークヘッドの大型種です。

引用:+。魚 食 魚+' - / ”piscivorous fish”


60㎝以上まで成長することが報告されており、飼育には120㎝以上の水槽を準備する必要があります。ロイヤルトーマンも個体差でいろんな体色があってとても見ごたえのある種類です。

中型で美しいチャンナプルクラ

チャンナプルクラは体色も各ヒレの色艶もとても美しい中型のスネークヘッドです。

スネークヘッドの中でも人懐っこい性格で愛嬌の良いのが特徴です。人気は高いようですがなぜか流通が少なく入手困難種とまではいかなくてもやや入手が難しい種類です。

スネークヘッドの魅力について

スネークヘッドの好きな所には個人差があると思いますが、よく言われているスネークヘッドの魅力をいくつか紹介します。

性格は荒いが人に懐きやすい

後述しますがスネークヘッドは性格・気性が荒いものが多く肉食性の熱帯魚です。そんなスネークヘッドですが水槽の飼育環境ではあまり人を恐れる事はなく、飼い主が近付くと寄りついてその美しい姿を見せてくれる、愛嬌のある熱帯魚です。

私は見たことがありませんが、通称“エサくれダンス”を披露してくれるスネークヘッドもいるようです。動画をアップ…と思いましたが、ダンスというよりは水槽前面のガラスによって泳いでるというだけのものだけでした(;'∀')。動画を挙げるほどでもないと思ったので割愛させていただきます。

色艶に魅力あり

スネークヘッドの種類にもよりますが、地味でありながらも美しい体色があったり、みるからに鮮やかな色艶のスネークヘッドがいます。成長するにつれてより美しくなるスネークヘッドの色艶は見ごたえありです。

愛嬌のある表情!ブサカワ系??

スネークヘッドは全体的に特徴的な所はありますが、頭部・顔は何とも言えない表情をしています。蛇と言えば蛇の様な気もしますし、中にはカエル顔という人もいます。我が家のスネークヘッドはオッサン顔と言ったところでしょうか!(^^)! 下の画像の様な感じです。

皆さんにはどんな表情に見えるのでしょうか(笑

スネークヘッドの飼育について

スネークヘッドの飼育においてちょっと気にかけておきたいこと・意識したいことをまとめます。

飼育する水槽サイズについて

スネークヘッドは早く泳ぎ回るタイプではないですが、身体が20㎝程度までの種類なら60㎝水槽くらいで充分です。しかしそれ以上に成長する種類や大きくなってしまったなら90㎝水槽くらいは準備してあげたいですね。

小さなサイズのスネークヘッド単独飼育ならば30㎝キューブでもいいでしょう。

おすすめのフィルター、その他の器具

スネークヘッドは肉食魚でありサイズが大きくなるとフンも大きくなるので比較的水を汚しやすい種類の熱帯魚です。スネークヘッドの飼育では上部フィルターか外部フィルターが特におすすめです。
 
 

一番のおすすめは濾過能力とメンテナンスしやすい上部フィルター

上部フィルターはフタを開けるだけでろ材が取り出せてすぐに掃除ができるというメリットがあります。

スネークヘッドは大食漢でフンの量も多く物理ろ過能力が高いほうがおすすめですし、濾し取ったフンやゴミなどを簡単に掃除できるほうが飼育者としてはストレスが少なく、必然的にメンテナンスの頻度もあがります。

上部フィルターは物理濾過のウールのメンテナンスが楽なので、フンの多い・大きなスネークヘッドにはおすすめです。

エアレーションをかけることもできるのでエアポンプやエアストーンなどをわざわざ準備しなくていいという点でもおすすめです。
 
 
上部フィルターとエアレーションに関する記事はこちら▼▼

 

 
 

濾過能力なら外部フィルターもおすすめ

外部フィルターの場合は生物濾過がより強化できるのでおすすめですが、フンを吸い込み続けると直ぐにウールが目詰まりするのでフィッシュレットを併用すると良いでしょう。
 
 
フィッシュレットは簡単に言うと水槽内に沈殿したフンやゴミを回収する器具です。詳しくは下記リンクからの記事を参照してください。▼▼

フィッシュレットの効果や使い方。ザリガニや改造でメンテも楽に。

スネークヘッドの繁殖は?

熱帯魚の飼育の楽しみのひとつに繁殖もありますね。スネークヘッドの繁殖は可能なのでしょうか。

スネークヘッドの産卵は

スネークヘッドは日本にも生息しており自然界で繁殖できるのは言うまでもありませんが、一般家庭での繁殖例はほとんどありません。前述したとおり性格は荒いので一般的な水槽では狭くて混泳が難しく、広い水槽にオス・メスを入れてなおかつお互いに離れて縄張りを持てるような環境が重要なようです。

また、運次第ではありますがお互いに穏やかな性格で相性が良ければそこまで広い水槽は必要ないということもいわれています。また、水草育成水槽でスネークヘッドを混泳させていたら繁殖していたという例もありますし、狙わなくても自然と繁殖していたという例もあります。

なんにしてもスネークヘッドの繁殖は難易度としてはやや高めなようです。

スネークヘッドの繁殖行動の動画がありましたのでご覧になってみてください。絡み合うように繁殖行動しているのが確認できます。

産卵直前になるとメスの腹は膨らみ、オスはエラを広げてメスにアピールをします。お互いに気に入れば、互いに絡み合うようにして繁殖行動をします。その後生み出された卵はオスが卵を口に含んで孵化まで守ります。

オスが卵を口に含んでいる時期はとくに神経質になる時期なのでできるだけそっとしておくようにしましょう。

スネークヘッドの稚魚の育成と成長速度

熱帯魚の稚魚が生まれたら“ブラインシュリンプを孵化させる”というのが定番ですが、スネークヘッドの場合は孵化して直ぐの時期には必要ありません。稚魚がメスの腹部を刺激することで“フィードエッグ”という“エサになる卵”を生みます。生まれたばかりの稚魚はフィードエッグを食べて成長をするのです。

生まれて一ヶ月程度するとすでに性格の荒さがでてくるようで、稚魚同士の争い事が起こって来ます。稚魚とはいえ肉食魚で同じ体格同士の争いなので共食いも起こります。共食いが出てきたらフィードエッグだけでは食料が足りていないサインです。そうなったら早目にブラインシュリンプを沸かしたり、すり潰した人工飼料や糸ミミズなど食べれる様なエサを与えましょう。

またこのころになると親魚に食べられるようにもなって来るので隔離して飼育を始める時期にもなってきます。

もともと大きくなる種類なので成長速度は早く、3年経たない程度で体長は2倍程度に成長することが多いです。
 
 

スネークヘッド飼育の水温やphは?

スネークヘッドは低水温には強いが高水温には弱いというのが特徴です。はっきりとしたデータがないのですが、もともとの生息している河川を参考にすれば水温は15~27℃程度がいいようですが、熱帯地域に生息する個体では水温は18度以上は確保したいです。30度程度までなら我が家でも問題なく飼育できていますが、スネークヘッド愛好家たちの中では32℃くらいから体調を崩しやすいという話が上がっています。

phは中性~弱酸性で生息している種類が多く、この範囲内での飼育をおすすめします。多くの熱帯魚はこのphでの飼育が好ましいのでとくに注意を払わなくても適宜水換えなどをしていれば適性のphとなりそうですね。
 
 
アウトドア&フィッシング ナチュラム
 
 

スネークヘッドのエサ・食欲について

スネークヘッドは口に入る程度の大きさの物ならほとんどなんでも食べてくれます。時折人工飼料をなかなか食べてくれないという個体もいますが人工飼料だけを与えていればそのうち食べてくれるようになるケースがほとんどのようです。

我が家のスネークヘッドにはプレコタブレットから金魚のエサ、キャットミニ、乾燥赤虫、デュビア(主に爬虫類のエサ・ゴキブリの仲間)、混泳相手まで何でも食べます。口に入るものなら水槽内に“チャポン”と入った瞬間に反応して口に入れてしまう印象です。

以前にロックドラスという小さなナマズ系を口に入れたもんだから大変な事になってしまいました。結局はどうにか吐き出すことが出来た様ですが…。ほかにもアマガエルやカベチョロ(トカゲ)まで食べたことがあります。

エサの時間になると泳ぎは素早くなり“エサにありつけない”ということはまずありません。

個体差にもよるかもしれませんが、スネークヘッドでエサに困ると言う事は無いでしょう。ただし前述したとおり人工飼料に興味を持たない事もあるようですし、遠慮気味な性格だと他の混泳相手にエサを奪われることもあるでしょう。

エサを食べない・横取りされるときは

与えたエサを食べない時は混泳水槽であれば別水槽で単独飼育にして、今後与えたいエサを与えてみましょう。時間をかければたべてくれることもあります。その作業もなかなか大変なのでいろんな種類のエサを与えてみて食べてくれるものを見つけるのが現実的かもしれません。

混泳相手がいてどうしても食べなかったり横取りされてエサにありつけない時には、一か所に多くのエサを入れるよりも、広範囲にまばらにエサを入れてみましょう。広範囲にエサを撒く事でエサにありつける可能性が高くなります。また、小さなサイズのエサを入れることで他の魚も一度にエサを食べきれず、スネークヘッドにもエサを食べる機会ができやすくなります。

エサを砕いて与えるか、サイズの小さなエサを与えてみるのも手段の1つでしょう。

スネークヘッド飼育の水換えについて

スネークヘッドは比較的大食漢であることがおおく、フンも大きく多いです。つまり水が汚れやすいので水換えは適宜行う必要があります。

適宜というのがミソですが、フィルターの掃除をこまめにしていればフンによる濾材の目詰まりも防げて生物濾過がしっかり働きますが、水換えばかりでフィルター掃除を怠っていると生物濾過機能が低下して水換えの頻度も多くなってきます。

飼育環境にも大きく左右されますが過密飼育でもなくエサも時々で水量も濾過能力も十分という事なら1回/週、1/3の水換え程度でいいでしょう。

水換えの頻度は本当に環境次第なので自身のペースを把握できるようにしましょう。水換えの頻度が少ないよりは多い方が安全です。

 
 

スネークヘッド飼育での注意点・意識したいこと

ここまで読んでもらえればいろんな注意点や意識したいことが見つかったと思いますが、飼育での注意点や意識したいことを挙げたいと思います。

スネークヘッド飼育の注意点。混泳について

スネークヘッドは縄張り意識をもつこともあり、攻撃的な面があります。水槽内を広く泳ぎ回る様な熱帯魚は攻撃の対象となりやすいので注意が必要です。

スネークヘッドの口に入らないようなサイズの魚でも噛まれて傷ついたりしていずれ死んでしまう事も珍しくありません。とくに新しく混泳相手として熱帯魚を入れる場合はよく観察をしましょう。

10㎝程度の魚でもエサになってしまう事もあります。

ジャンプ・飛び出し事故に注意

スネークヘッドは空気呼吸が出来ることもありますが水面まで上がって来る事がよくあります。そのためか水槽外へのジャンプ・飛び出し事故をしたという話を時々耳にします。

小さなスネークヘッドなら狭い隙間からでも飛び出すことがありますし、大きなスネークヘッドなら軟弱な軽いガラス蓋なら割ってしまったり弾き飛ばして水槽外に落ちてしまう事もあります。

空気呼吸が出来るため飛び出し事故しても1日以上生きていられるという報告もありますが、だとしても注意して蓋をしっかりしておくように意識しましょう。

スネークヘッド水槽メンテナンス時の注意点

水換えなどメンテナンス時には蓋をとることになるので飛び出しに注意するのはもちろんですが、なかには噛みついてくるスネークヘッドもいるようです。かなり珍しいケースだと思いますがもし攻撃を仕掛けてくるようならメンテナンス時は手袋をする等対処が必要です。

明らかな『歯』というものはないようですが、歯のようなギザギザするようなものはあるようです。

これらを踏まえて飼育難易度は

スネークヘッドの飼育難易度は飼育環境に大きく左右されます。

単独飼育という事であれば飼育難易度はとても低い部類でしょう。比較的低水温でも飼育できますし、種類によってはヒーター無しでも飼育することが可能です。

混泳飼育となると混泳相手との相性が関係してくるので飼育難易度はグッと上がります。我が家ではシルバーシャークとの混泳が出来ていますが、別のスネークヘッドの場合ではエサになってもおかしくはありません。

とはいえスネークヘッド自体は水質の変化にも適応能力があり丈夫なため飼育難易度としては決して高くはありません。

ポイントとなるのは混泳相手がいるかどうかというところですね。

スネークヘッドの水合わせについて

水合わせにもいろんな方法・やり方がありますが、大きめのスネークヘッドなら一般的な水合わせ方法で問題ありません。ただし小さなスネークヘッドや弱っているような状況なら点滴法での水合わせが間違いないでしょう。

水合わせ方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください
↓↓↓
水合わせにもいろんなやり方が!自分に合った水合わせ方法を見つけよう!
 
 
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我が家のスネークヘッド飼育環境など

私も2016年3月からスネークヘッドの飼育を始めました。私のスネークヘッドの飼育環境や飼育をしていて起こる色の変化など、成長の経過を書いています。
↓↓↓
我が家のスネークヘッドの飼育方法と成長。色の変化もおもしろい!

 

 




おわりに

スネークヘッドの飼育に役立つであろうことを紹介して来ましたが、何かしら皆さんの役に立つような情報があったでしょうか。

スネークヘッドの飼育に関する情報は比較的少ないので“私のところではこうだった!”というような内容があったら教えて頂けると幸いです。ぜひこの記事に追加させてください。

スネークヘッドの飼育でポイントになるのはその荒めの性格です。混泳相手がいる場合はとくに注意をはらってあげましょう。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!(^^)!
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