金魚をお迎えしてメインタンクに入れる前に必要なこと。
トリートメントタンクで金魚の調子を整えます。
塩浴で付着している病原菌を殺菌。
薬浴は必ずしも必要ではないことも。
金魚に限ったことではありませんが、生体を新たにお迎えしたときに必要なことって聞いたことがありますか?
“トリートメントが必要”と聞いたことがあるかと思います。
トリートメントをするための容器をトリートメントタンクと言います。
トリートメントタンクでお迎えした金魚の調子をみて・整えてメインタンクに移そうというものです。
今回は
金魚のお迎え時のトリートメントの塩浴・薬浴を主に考えていきたいと思います。
金魚・生体のトリートメントについて
金魚のお迎え時のトリートメントでは塩浴はほぼ行われますが、薬浴まで行うケースもあります。
トリートメントってアクアリウムではどういう意味なのでしょうか。
塩浴も薬浴も必要と考えて行われていると思いますが、本当に必要なのでしょうか。
厳密にいえば塩浴も薬浴もどちらも金魚のストレスになってしまいます。
トリートメントは必須です
金魚をせっかくお迎えしたんだからだれもが長期飼育したいと考えます。
すでに飼育している金魚と同じ水槽に入れて仲良くしてくれればと考えますね。
しかしお迎えした金魚が感染症・細菌を持っていたら…
他の金魚に感染して壊滅ということもあるのです。
そのため金魚をお迎えしたときにはトリートメントが必須です。
トリートメントと水合わせを混同される方もいますが、全く異なるものです。
トリートメントは金魚の病気の持ち込みがないかを確認するためのものです。
病気があれば治療を単独で行うものです。
そのため1時間や数日だけでメインタンクに移すというのはトリートメントの意味を成しません。
塩浴は必要なのか
金魚のトリートメントでは塩浴はほとんどの場合行われているようです。
成魚なら0.5%の塩浴が基準となっていますね。
塩浴では金魚に付着した雑菌などを殺菌する効果があります。
多くの場合は塩浴で病気を発症することなくトリートメントを終えてメインタンクへ移すことができます。
薬浴は必須ではない
薬浴も必ず必要という方もいらっしゃいます。その気持ちはわかります。
もし病原菌が残っていると大変な目に合うことになります。
もちろん塩浴をしても白点病が出たりその他の病気がある場合は薬浴が必須ですね。
しかし塩浴だけで2週間程度様子をみて調子がよさそう・病気にならないのであれば問題ありません。
薬浴まで行う必要はないでしょう。
もちろん絶対に感染性のつよい細菌が絶対にいないとは言えませんが、疑いだせばきりがありませんね。
金魚が弱るのはストレスから
常在菌であっても金魚が弱っていれば過剰に繁殖して病気を引き起こすこともあります。
お迎え時はストレスがかかる頻度が多く、金魚の色が悪くなったりすることもあります。
色とびはストレスによるものなので色素が一時的に薄くなるものなので、体調・ストレスが回復することで色は鮮やかになっていきます。
これは金魚に限らず熱帯魚でも同じようなことがあります。
ただし金魚の斑や彩は成長とともに変化してくることがあるので別の原因で色が変化することはありますね。
金魚は通販だろうが持ち帰ろうが、輸送のストレスを受けています。
もともと泳ぎが得意ではない金魚であればストレスはなおさらでしょう。
さらにこれまでとは異なる水質のトリートメントタンクに入れられるのです。
塩浴や薬浴もストレス・負担が必ずかかってきます。
ストレスが続けばこれまで病気がなくても病気を発症したりすることもあります。
金魚の美しい色がとんでしまうことももちろんあります。
塩浴だけでも弱ることがあるので、まずは塩浴も薬浴もせず1~2日はあらかじめ準備しておいたカルキ抜きした水のみで様子を見ましょう。
金魚のトリートメントについて
トリートメントタンクでのトリートメントの方法を紹介します。
これは私が行っているものですが、一般的な基準からは大きく外れたものではないと思います。
心配であればほかのサイトも参考にされるといいでしょう。
トリートメント期間は最低2週間
金魚のトリートメントは本来は問題ないのであれば1週間でもいいかもしれませんが、私は念のため2週間行います。
もし病気が出るのであれば、金魚の病気が治ったと判断してさらに1週間経過をみてからメインタンクに移します。
塩浴はいきなり始めない
金魚もストレスを受けながらトリートメントタンクにたどり着きます。
弱り方によっては塩浴のストレスが決定的なダメージになることも考えられます。
まずは塩浴はしないで二日程度は真水で様子を見ましょう。
もしくは0.4%程度の薄めの塩浴をするといいでしょう。
金魚の餌はすぐに与えない
これはいろんな意見がありますね。一週間与えないということも実践している人もいます。
金魚がストレスを受けていることで弱っていて消化機能も弱っていることが考えられます。
餌を食べて消化不良で体調を崩すことがあります。
二日間はエサは与えないようにしています。
塩浴は三日目から
金魚の輸送のストレスが落ち着いてくるのがこの頃だろうと考えています。
金魚のストレスが軽減されたであろうこの時期から0.5%の塩浴を始めます。
もともと金魚の体液も0.5%程度の塩分濃度があるといわれています。
そのため基本的にそれ以上濃い濃度にならなければストレスはあまりかからないと考えていいと思います。
もし稚魚や幼魚なら0.3%程度で行います。
薬浴は病気がなければ不要
こちらも前述していますね。
弱っていない金魚に塩浴はストレスになりません。
薬浴はそうはいきません。
薬浴の場合は少なからず金魚にもストレスを与えます。
金魚が細菌に侵されて薬を使う場合は金魚の体力があるうちに行うのが必須です。
【細菌の体力<金魚の体力】これが重要。
薬剤により菌が先に死ぬか、金魚が先に死ぬかというところになります。
基本的に菌には体力はほとんどないと思いますが、菌が死んで病気が治る前に金魚の体力が尽きてしまうこともあるのです。
だから病気のない金魚に薬浴を行うというのは私はしません。
薬浴が必要な場合は
薬浴が金魚に必要となった場合、「これを使えばとりあえずOK」というものはありません。
もちろん幅広く効果をもつ薬もありますが、万能な薬というわけでもないので病気が特定できればそれに合わせた薬剤を使う必要があります。
これが難しいんですよね。
私の場合はマカライトグリーンを使用していますが、これはあまり参考にしないでください。
自身が予測した病気に適したものを利用するようにしましょう。
トリートメントタンクの水換えとエアレーション
トリートメントではフィルターは不要です。
リングろ材などを入れていても塩分濃度でダメージをうけたりします。
薬浴するならバクテリアも死滅します。
とくに吸着・科学ろ過はダメです。せっかくの薬の効果を吸着して無効化してしまいます(;´・ω・)
エアレーションはしっかりしてください。
フィルターがないので水換えは二日に一度は必ず行いましょう。
エアレーションに関する詳しい記事はこちらから
↓↓↓
エアレーションの方法と効果!効果的なエアレ・隠れエアレも紹介
まとめ・最後に
金魚に限ったことではありませんが、
トリートメントは重要です。
メインタンクに移して他の金魚まで病気になってしまっては後悔するしかありません。
私はそういった後悔からトリートメントタンクを準備するようにしました(*_*)
塩浴は必須と考えてもらって構いません。
薬浴は病気でなければ不要です。
いろんな考え方があるとおもいますので、一つの考えとして受け止めていただけたらと思います。
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