金魚を死なせないために。
初心者に最初に意識・注意してほしいこと。
死なせる人と飼える人の違いのポイント!
金魚すくいでもショップで購入してきた金魚でも、どうしても死なせてしまうという初心者の方は多いのではないでしょうか。
アクアリウムや金魚の飼育はいろいろと奥が深いところもありますが、理屈・理由は置いといて、「まずはこれだけやればいい!」という基本的なものがあります。
理屈や難しいことはとりあえず後から覚えましょう。
せっかく持ち帰った金魚を殺してしまわないために、是非みてほしい動画です。
お迎えした金魚を死なせないために見てほしい動画
まずはこの記事のメインとなる動画をチェックしてみてください。伝えたいことがある程度出ています。といっても、動画を見なくてもちゃんと文言で解説しているのでとばしても構いません( *´艸`)
動画をチェックした方はこの後も是非読んでください。動画の捕捉になるようなことまで紹介しています。
とくに金魚・アクアリウム初心者の方には最後まで読んでいただきたいです。
金魚は強いから大丈夫という人も
金魚は強いから大丈夫という声を聞いたことがある人も多いと思います。これは実際に本当のことで、金魚は10年くらい飼育することも可能です。
でも死なせてしまう人は数日で死なせてしまいますよね。
金魚は飼ってもすぐに死ぬという人も
金魚は飼ってもすぐに死ぬことはあります。これはこれで本当のことなのです。その理由は大雑把にまとめると次のようなことがあります。
- 金魚すくいの金魚はすでに弱っている
- 金魚を飼育する知識が全くない
- 金魚を飼育する環境を整えていない
衝動的に金魚すくいをした場合は仕方ありませんが、飼育することを想定しているのであればできるだけ金魚飼育のための最低限の知識と環境を揃えておきたいですね(^^♪
金魚飼育の最大のポイントはお迎えの仕方!
さて、金魚飼育で最大のポイントになるのは 金魚のお迎えの仕方 にあります。
お迎えが上手くいかなければ死なせてしまいますから、ずっと飼育していくことも不可能ですね。ということで、金魚飼育で重要となる金魚のお迎えについて、初心者用に解説していきます。
金魚を持ち帰る予定がある人は事前に飼育準備をしておこう
金魚を持ち帰るという予定がある場合はできるだけ早めに飼育準備をしておきましょう。どんなことをすればいいかというのを箇条書きします。
- 金魚の飼育セット(水槽セット)を購入しておく
- 購入したセットを組んで稼働させておく
まずはこの2点だけで大丈夫です。なぜそうしたほうがいいのかというのはぼちぼち覚えていきましょう。
金魚の飼育セットについて
金魚の飼育セットにもいろんなものがありますが、 金魚の飼育セット というような文言がついているセットであればそれで大丈夫です。
心配な人のために これだけあれば大丈夫 というものをあげておきます。セットにこれが含まれているか確認しておきましょう。
- 水槽:これ当たりまえですね。
- 濾過器・フィルター:水をきれいにする備品
- カルキ中和剤:水道水に含まれるカルキを抜く
基本的にはこれが含まれているかをチェックしましょう。
濾過器・フィルターについて
金魚セットに含まれているろ過器・フィルターはだいたい二種類あります。それは投げ込み式フィルターか外掛け式フィルターです。これ以外にもありますが、以下のような見た目をしたものがセットに含まれていれば間違いありません。
水槽の中に入れる、投げ込み式フィルター
投げ込み式フィルターは金魚飼育をしたことがなくても何かしら見たことがあるものではないでしょうか。
金魚の数が少なければこのフィルターだけで充分なろ過能力があります。
これがあれば水に酸素も溶け込むので酸素不足になることはないでしょう。
水槽の外に引っ掛ける、外掛け式フィルター
外掛け式フィルターは水槽外に設置するため水槽ないがすっきりした見た目になります。
このフィルターでも酸素を水に含ませることはできますが、投げ込み式ほどではないのであまりに多くの金魚を飼育するなら酸素不足になるかもしれません。
濾過能力の高い上部フィルター
上部フィルターはこの中では一番水をきれいにする能力が高く、エアレーション(水に酸素を含ませる)能力も比較的高いので一番おすすめです。
とはいえ、上記ふたつのものでも飼育できるので、もし余裕がればこちらを選ぶくらいでも構いません。
これ以外のフィルター・ろ過器が含まれていることもあると思いますが、とにかく水を綺麗にするためのフィルターが含まれていれば大丈夫です。
カルキ中和剤も大切です
カルキ中和剤は一般的には【カルキ抜き】と言われています。実際にはカルキを抜いているのではなく中和しています。ま、そんなことはどうでもいいです。
カルキとは水道水に含まれる成分で水道管内でバイキンが発生しないように混ぜられているもので、いうなれば消毒液のようなものです。
このカルキは人間にも害を及ぼす可能性があるとも言われていますが、それが金魚となればその可能性はさらに高くなりそうですよね。もっといろんな目的もありますが、 とにかくカルキ抜き が含まれているか確認しましょう。
とはいえカルキ抜きも数回分くらいしか入ってないと思うので、カルキ抜きは早めに購入しておきましょう。
購入したセットを組んで稼働させておく
購入したセットを組んで稼働させておくのにもきちんと意味があります。
前述したろ過器・フィルターですが、これはこれだけで水をきれいにするわけではなく、このフィルターに 濾過バクテリア が繁殖することで水をきれいにしてくれます。
つまりフィルターは清掃会社・建物で、濾過バクテリアが実際に水をきれいにする作業をする従業員といった感じでしょう。
清掃会社も建物だけでは機能せず、従業員がいて初めてきれいに掃除ができますよね。それと同じでフィルターはただの建物であり、重要なのは濾過バクテリアなのです。
この濾過バクテリアは初めからフィルターに棲んでいるわけではなく、フィルター・ろ過器を稼働させることで自然と繁殖してくるものなのです。
充分なろ過バクテリアが定着するのには数か月かかりますが、短期間でも稼働させておけば多少の濾過バクテリアが繁殖してくれます。
これを目的としてできるだけ早めにセットを組んで稼働させておいてほしいのです。
金魚をお迎えして重要なのが初めの1週間
金魚をお迎えしたらきっとかわいいですよね!餌を与えたいですよね!
はい、そこで一言! 金魚にエサを与えないでください!
その理由を極端に言うと、 エサを与えると死ぬから です。
金魚すくいの金魚の場合
金魚すくいの金魚は一番死にやすい状況です。大量の金魚が小さな生け簀に詰め込まれ、挙句の果てに多くの人間に追い回されるのです。
私達だっていきなり知らない恐ろしい大きな物体に追い掛け回され続けるとストレス・恐怖でおかしくなってしまいます。体調だって崩すでしょう。
金魚すくいの金魚はそういった状態なのです。また、掬われたあとであっても小さな袋詰めにされてブラブラと数時間揺らされながら耐え続けるのです。これは地獄でしょう。
このように金魚すくいはもう瀕死状態に近いものだっているんです。
ショップで購入した金魚の場合
ショップで購入された金魚の場合は金魚すくいより全然マシです。水槽内で飼育されて販売され、持ち帰りの袋の水にもきちんと酸素を含ませてくれます。
あえてストレスになることを挙げると
- 自宅に帰るまで揺られ続ける
- ショップの水と自宅水槽の水の水質に違いがある
というところくらいでしょう。
それでも多少なりとも金魚はストレスを受けています。
お迎えしてすぐにエサを与えたら死ぬ理由
あなたは瀕死の状態なら食事が喉を通りますか?例えば病院であれば、やっと歩けるくらいで意識がもうろうとしている人に食事は与えません。点滴をして様子を見ます。それはそのほうがその人にとって最善だからです。(私の本職は看護師です)
金魚も同じです。強いストレスを受けたままエサを食べてしまうと消化不良を起こしてしまい、それがとどめとなってしまって死んでしまう可能性が高いです。
また、エサを与えても食べない場合、エサは水槽に沈んで水を腐らせてしまいます。私たちでいうなら毒ガスが混じった空気を吸わされているようなものです。
動画では3日目から餌を与えるようなことを言っていましたが、私は5~7日は餌を与えません。
その程度で死んでしまうようであればもともと助からない金魚です。とにかく金魚をお迎えして最低でも5日程度は人工飼料を与えるのは良くないでしょう。
それ以降であれば新しい環境・水槽にも少しは慣れてきている頃なので、1匹当たり1粒程度などの少量ずつ餌を与えていきましょう。
その後は私は室内の金魚水槽なら週に1回くらいの餌やりですが、問題なく飼育できています。
後述しますが、エサを与える=フンが出る=水が汚れるというような状況になります。
ヒーターはあったほうがいい
ヒーターとは水槽の水を温めるための備品で、セットものの水槽にも良く含まれています。
金魚は日本であっても外で年中飼育できるので基本的にはヒーターは必須ではありません。ただし、ヒーターを入れるメリットもあります。
金魚が弱ることで普段は病気にならないものでも病気を発症してしまうことがあります。人間界では日和見感染といいますが、どこにでもいる菌だから普段は共存できているけど、体調を崩して弱ってしまうと菌が増殖して症状を出してしまうものです。
これを予防するためにヒーターを入れます。白点病がそれにあたりますが、白点病は水温が高いほうが発症しにくいと言われています。
珍しい病気ではありませんが、体力の弱っている生体なら死んでしまう原因にもなります。
ヒーターは必須ではありませんが、もしセットについているようであれば使用したほうがいいでしょう。
動画では27度以上だとより効果的だと言っていましたね。
ここまでが金魚のお迎えの仕方の基本です。とりあえずこれだけやっておけば最善を尽くしたことになります。
初心者が金魚を死なせないためにやるべきことまとめ
さて、ここまでウダウダと書いてしまいましたが、最後にわかりやすくスパッと簡潔にまとめてみます。
- 早めに水槽セットを立ち上げて濾過バクテリアを増やしておく
- 水道水のカルキは中和しておく
- お迎えした金魚に5日間は餌を与えない
- ヒーターがあればセットしておくと病気の予防に
以上です。
おわりに
今回は初心者向けに金魚のお迎えしてから1週間くらいまでの管理についてまとめました。
初めから弱っている個体ではどうしても救えないことはありますが、それでもできる限り多くの金魚を長く飼育したいですよね。
いろいろと深い話もしたいところですが、まずはここまでをしっかりとやってみてください。
うまく飼育するためにちょっとレベルの高い内容の記事も添付しておくので余裕があれば参考にしてみてください。
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